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ソク船長の体から韓国海軍の弾丸

登録:2011-02-09 13:32

原文入力:2011-02-08午後02:22:19(1363字)
医療スタッフがさらに除去した2発中1発だけが海賊のもの
「オーマンで取り出した1発は紛失」

キム・グァンス記者、ホン・ヨンドク記者、クォン・ヒョクチョル記者

←ソク・ヘギュン三湖ジュエリー号船長の銃創部位

海軍のソマリア海賊鎮圧当時、銃創を負った三湖ジュエリー号ソク・ヘギュン(58)船長の脚から発見された弾丸1個は、調査の結果 韓国海軍が撃ったものと調査された。 腹部などから取出した弾丸1個は医療スタッフが紛失した。 これに伴い、ソク船長が誰の銃に撃たれて意識不明の重態に陥ったのか疑問が起きている。

三湖ジュエリー号海賊事件を捜査中の南海海洋警察庁特別捜査本部は7日「医療スタッフがソク船長の体から取出した弾丸2個のうち1個は海賊が所持していたAK小銃の弾丸であり、1個は韓国海軍の拳銃やMP5機関短銃の弾丸と推定される」と発表した。海洋警察庁は「弾丸と推定された1個は弾丸に当たった船舶の金属破片のようだ」として「ソク船長の体から取出した他の弾丸1個はオーマン現地に行った医療スタッフが紛失した」と明らかにした。

このような発表内容は、ソク船長が海賊の銃撃により重態に陥ったのではないかもしれないということを示唆するものであり、注目される。 先月30日ソク船長を手術した亜洲(アジュ)大病院はソク船長が△肝破裂△大腸穿孔△左の下腕骨と両側大腿骨の骨折など5ヶ所に銃創を負ったと明らかにした。手術チームは両側大腿骨の骨折部位から弾丸2個を取り出し海洋警察庁に渡した。

ソク船長が人工呼吸器に依存しなければならない程に敗血症などで状態が悪くなったのは、主に「右側腹部に弾丸が入った傷」等が大きな影響を与えたためだと医療スタッフは推定している。 腹部など銃創部位3ヶ所は医療スタッフが紛失した弾丸1個と船舶金属破片のためにできたものだ。 したがって紛失した弾丸1個が誰のものかによって、ソク船長銃撃の真相が明らかになるものと見られる。 海洋警察庁は「主治医に弾丸紛失経過書を提出させたが、自分の荷物と一緒に紛失してしまったと陳述している」として「主治医が治療に専念しなければならない状況なので詳細に調査をしなかった」と話した。

これについて合同参謀本部は「海軍の弾丸と推定される弾丸1発は救出作戦に投入された青海(チョンヘ)部隊特殊作戦チーム(UDT)要員が交戦中に撃った銃弾が他の所に当たって弾けた流れ弾である可能性を排除できないが、追加確認が必要な事案」であると明らかにした。 弾丸紛失と関連しては「軍が関与した事実もないし把握している内容もない」として「オーマン現地では亜洲大医療スタッフが関連状況を主導した」と合同参謀本部の関係者は話した。

一方、国内移送後に手術して5日目の2月3日、意識を一時回復したソク船長は、4日にはまた意識を失い7日現在も人工呼吸器を装着した状態であり、意識は回復していない。

 釜山、水原/キム・グァンス、ホン・ヨンドク記者、クォン・ヒョクチョル記者 kskim@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/462187.html 訳A.K