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"子供たちのお昼一食をもって ‘洛東江戦線’ 云々は言いがかり"

登録:2011-02-08 07:07

原文入力:2011-02-07午後08:13:00(1319字)
スウェーデン国立教育庁ファン・ソンジュン政府財政局長
ソウル市教育庁特講でソウル市長発言を皮肉る
"福祉病は嘘…北ヨーロッパ国家 4~5% 成長"

イ・ジェフン記者

←スウェーデン国立教育庁 ファン・ソンジュン政府財政局長

 "平等な社会が健康はもちろん社会全般の問題で最も強いです。ところがお昼一食をもって ‘洛東江戦線’ とかいう件、全くの言いがかりとしか見えません。" 7日午前、新門路のソウル市教育庁11階大講堂。 ひげもじゃの50代男性が突然声を高め、正月連休明けの出勤で疲れから頭をこっくりした市教育庁職員の数人がビックリして仮眠から覚めた。

この男性は1985年にスウェーデンに渡りストックホルム大学で政治学博士学位を受けた後、スウェーデン政府で14年にわたり高位公職を受け持っているファン・ソンジュン(54・写真)国立教育庁政府財政局長だ。市教育庁の招請で去る3日に訪韓した彼はこの日‘スウェーデン教育を通じて見た韓国教育の方向’ という主題で特講をした。 ファン局長は特講で ‘平等な福祉国家’ の強みについて力説した。

彼は 「乳児死亡率、麻薬中毒率、殺人率など10種類の指標と所得不平等指数を比べた研究結果を見れば、スウェーデンとフィンランド、日本などがすべての数値で強く、米国は6部門でビリだった」 として「韓国で起きている選別的福祉と普遍的福祉論議の明快な答になるだろう」 と話した。

ファン局長は 「韓国の新聞を見ると、子供たちのお昼一食をもって ‘洛東江戦線’ と言っているが、横車もいいところだ」 として「スウェーデンは2次世界大戦後の疲弊した環境を乗り越え1948年から無償給食を実施したが、そのような政治をした人々がどれほど偉いのか」 と問い直した。 オ・セフン ソウル市長が先月21日、ハンナラ党所属広域団体長懇談会で「ソウル市無償給食は洛東江戦線だ。 ここで押されれば釜山まで押される」 と話したことに対する直接的な反論だ。

保守陣営が提起している ‘福祉病’ 論議に対してもファン局長はいちいち反論した。彼は 「保守新聞が話す福祉病は全くの嘘」 としながら 「福祉国家でない米国に行けば、社会に如何に多くの病気があるか、どれほど多くの人が道で寝ているかを見ることができる。 スウェーデンにはそのような人はいない」 と話した。

彼は「福祉をすれば怠けるようになるとも言っているが、スウェーデンの人々は8時間の自分の仕事にはっきり責任を負い熱心に働いている」 と強調した。

彼はまた ‘福祉をすれば経済成長できない’ という主張に対しても「でたらめだ。去る20年間、北ヨーロッパの福祉国家は(国内総生産が) 4~5%程度、一律的に成長してきた」 と厳しい忠告をした。

イ・ジェフン記者 nang@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/462211.html 訳J.S