原文入力:2011-01-30午後10:01:09(1672字)
拉致過程・ソク船長 銃撃 調査
拉致されたクムミ号と関連有無も
刑法・国際海洋法 根拠 充分
射殺された海賊遺体 水葬方針
キム・グァンス記者
←インド洋で三湖ジュエリー号を拉致しソク・ヘギュン(58)船長に銃撃を加えた疑惑などで韓国に強制連行されたソマリア海賊5人が、30日午前 捜査本部が用意された釜山東区の南海地方海洋警察庁に入っている。 釜山/ニューシス
強制連行されたソマリア海賊の捜査は三湖ジュエリー号を拉致し、ソク・ヘギュン(58)船長に銃撃を加えた疑惑などで韓国へ強制連行されたソマリア海賊5人の去就と刑事処罰強度などに関心が集まっている。
三湖ジュエリー号海賊事件特別捜査本部(本部長 キム・チュンギュ南海海洋警察庁長官)は30日、釜山地方裁判所が事前拘束令状を発行すると鉄壁の警備の中で海賊らを釜山東区、忠壮路の南海海洋警察庁調査室に連行した。 検察は29日 海上強盗および殺人未遂疑惑などで事前拘束令状を請求し、キム・ジュホ釜山地方裁判所令状専門担当部長判事はこの日午前、令状実質審査を終えた後 ‘逃走の恐れがある’ などの理由で令状を発行した。海上警察はソマリア語と英語に堪能な通訳者と、韓国語と英語に堪能な通訳者など2人を動員し海賊を相手に名前と住所など人的事項を確認した後、夕方頃 海賊らを釜山海洋警察署留置場に収監した。
海上警察は31日から△三湖ジュエリー号拉致過程△船舶強奪後の船舶運航強制経緯△人質身代金要求などを誰が指示したのかなど核心懸案を本格捜査する計画だ。 特に数発の銃によって負傷したソク船長を誰が銃撃したかに捜査力を集中する予定だ。昨年10月、ケニア海上で操業中に拉致された遠洋漁船クムミ305号(214t)とも これら海賊が関連しているのかも問い質す方針だ。 海上警察が10日以内に釜山地検公安部へ事件を送致する計画だ。
検察は疑惑を追加調査し韓国刑事法と国際連合海洋法など関係法令と外国事例などを検討し、20日間以内に起訴する予定だ。釜山拘置所に収監された海賊らが裁判で実刑を宣告されれば、忠南、天安の外国人刑務所に収監される。
検察と海上警察はこれら海賊5人の処罰に困難はないと見ている。 拉致された船員らの陳述と海賊らを鎮圧したチェヨン艦が撮影した動画などの証拠類が確実なためだ。 法律的根拠も明らかだと見ている。 ‘大韓民国領域外にある大韓民国の船舶または、航空機内で罪を犯した外国人も処罰することができる’ というわが国刑法4条と、‘公海上海賊行為に対してはどこの国の軍艦でも拿捕でき国内法により処罰することができる’ という国際連合海洋法100条・105条がそれだ。
海賊らの刑量も関心事だ。 ソク船長が銃撃で重傷を負ったという点に基づき刑法40条 海上強盗罪を適用すれば懲役10年から無期懲役まで宣告されうる。 海上で船舶を奪ったり船舶内に侵入し物を奪えば無期もしくは7年以上の懲役に処し、人を負傷させれば無期または懲役10年と処罰が重くなる。
三湖ジュエリー号拉致およびソク船長の銃撃などを指示した背後を明らかにしても背後勢力の処罰は難しいものと見られる。 ソマリアと韓国は犯罪人引き渡し条約を締結していないためだ。 南海海洋警察庁関係者は「ソマリア現地にいる背後勢力を直接検挙できないため、現実的に処罰することは難しいだろう」 と話した。
一方、外交通商部はソマリア政府が30日(現地時間)までに三湖ジュエリー号救出作戦過程で射殺された海賊8人の遺体を取得しない場合、水葬するという方針をソマリア側に通知したと明らかにした。
釜山/キム・グァンス、イ・ヨンイン記者 kskim@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/461370.html 訳J.S