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[この瞬間] こいつだけは守りたいが…

登録:2011-01-21 14:10

原文入力:2011-01-18午後10:51:27(785字)
飼い葉桶の前に向き合ったハラボジと黄牛

キム・ポンギュ記者

←飼い葉桶にマグサを入れたハラボジが、牛が食べやすいように混ぜてあげている。

生涯を農夫として生きてきたイ・ハクジュ(79)ハラボジが去る14日未明、江原道寧越郡、中東面、碌田里の自宅で子供のように育てた牛にマグサを食べさせている。 秋におさめておいたさやを入れて作ったマグサを朝夕に飼い葉桶にいっぱいにあげるのがハラボジの重要な日課だ。子供たちをみな都市に送り、ハルモニと二人で暮らすハラボジにとって牛は伴侶動物を越え、子供と違わない。ハラボジは 「牛は悪い人間より立派だ。子牛を市の日に持ち出して売ったところ、母牛は小牛が連れて行かれた門の方を眺めながら一週間、ウォンウォン泣くんだ。マグサも食べずどれほど泣いたのか、喉が枯れてエンエンと泣いて…。このように家族のようにして育てた牛を口蹄疫のために生きたまま土に埋める時、農夫の胸はどれほど辛いか!」と言いため息を吐く。牛を育てる農家が多い村のあちこちには口蹄疫を防くために‘外部者進入禁止’と書いた垂れ幕が懸かっている。

←(写真左)村のあちこちに口蹄疫拡散を防ぐための垂れ幕が懸かっている。

←(写真右)西山に太陽が傾くとハラボジは薪の火で釜のマグサを煮る。釜の間から香ばしい香りが広がり始める。






←太陽も昇らない暗い夜明けに冷たい風に吹かれながら牛にマグサを与え戻ってきたハラボジに夫人のイ・ミデジャ(67)氏がかけぶとんをかけてあげている。

寧越/キム・ポンギュ記者 bong9@hani.co.kr
原文: http://multihani.hani.co.kr/arti/society/society_general/459414.html 訳J.S