原文入力:2011-01-21午前11:32:15(1097字)
市民ら、発砲拒否した軍‘歓呼’
IT大衆化も民主主義を広める
チョ・イルジュン記者
反政府デモ隊に向けて無差別射撃を加えた警察とは違い、チュニジア軍はにザイン・アル=アービディーン・ベン=アリー前大統領の発砲命令を拒否し、デモ隊側に立った。
チュニジアの首都チュニスでは20日、治安維持のために都心に進駐した戦車の上には市民が贈った花束がうずたかく積まれていて、戦車を背景に記念写真を撮る市民らの姿も数多く見られた。これは市民革命がピークを迎えた去る14日、内務部庁舎前に集結した5000余の群衆に銃を撃ちデモ隊を解散させろというベン=アリーの命令を軍部隊が拒否した事実が知らされたためだ。軍部隊に対する肯定的評価はチュニジア野党からも出てきている。
チュニジアの前共産党指導者のモハメド ラクダル アラーは 「軍が市民革命に友好的な役割を果たした」 として 「軍が政治的中立を維持しなかったとすれば、この国は混乱のドロ沼に陥っただろう」と<AFP>通信に話した。
こういう軍部の不介入とブログ、ユーチューブ、フェイスブック、ツイッター、ファイル共有サイト(P2P)のようなインターネット基盤情報通信の大衆化がチュニジア革命を可能にした要因になった。米国中央情報局(CIA)によれば、人口1059万人のチュニジアには2009年現在 975万台余りの携帯電話が普及しており、インターネット使用者も350万人に及ぶ。携帯メールと動画、ブログとソーシャルネットワークを通じてデモ状況に対する情報と意見がリアルタイムで伝わった。特に‘チュニジア人の道’というあるブロガー(atunisiangirl.blogspot.com)の活躍は輝かしかった。デモ現場と市民らの希望を込めた数十枚の写真と文を掲載した。武装警察の銃に撃たれ凄惨に血を流し亡くなったある市民の写真は抑圧されていた民心を爆発させた。
一度火がついた革命の気勢は、その間徹底的にくつわを嵌められていた口を一気に開かせた。チュニジア国営日刊<ラプレセ>の漫評家 ロツフィー ベンサシは19日<AP>通信に 「私の歳は51才になるが、一度も民主主義の世の中で暮らせなかった。しかし人々が話をすることを決意し話をした」として感激した。
チョ・イルジュン記者 iljun@hani.co.kr
原文: 訳J.S