原文入力:2011-01-17 午後01:57:11(1347字)
京畿道漣川郡の農家の予防法 目を引く
自分で消毒もワクチン接種も
発酵液を分けて使った農家も無事
慶北安東発の口蹄疫が17日で発生50日目に入り、相変らず鎮静の兆しが見られない中で、口蹄疫が近隣にまで迫ったのに韓牛150頭が感染していない京畿道漣川郡のある畜産農家の口蹄疫予防・遮断方法が関心を引いている。
非武装地帯(DMZ)と隣接する漣川郡百鶴面チョンドン里のの農民ミョン・イング(58)氏は「有用微生物(EM)」を飼料に混ぜて牛に食べさせ水に溶かして畜舎周辺に撒くことで一日を始め、一日を終えるそうだ。 14日午後、ミョン氏が噴霧器を背負い畜舎運動場でEMを溶かした水を撒き始めると、日向ぼっこをしていた牛が一頭二頭と集まってきた。 母牛も小牛もみんな頭を突き合わせて押し合いながら、小雨のようなEM発酵液でしっとりと体を湿らせた。長い舌を出して鼻に付いた発酵液をなめる牛もいた。
ミョン氏の農場は昨年12月15日、京畿北部地域で初めて口蹄疫が広がった漣川郡百鶴面老谷里と連接した村にあり、彼の農場から200m先の農場まで口蹄疫が広がった「危険地域」に入っている。しかも今回の口蹄疫が初めて発生した慶北安東地域に行ってきた畜産糞尿処理業者の職員がミョン氏の農場にも寄ったため、一時は殺処分の危機に瀕した。「防疫当局から四回も調査に来ましたけど自信がありました。 どの牛でも選んで血液を採取して検査してみて下さいと言いました」 そうしてかろうじて殺処分危機を乗り越えた。ミョン氏は彼の農場がまだ口蹄疫感染を免れている理由として「EMを活用した牛の健康管理」を先ず挙げた。
彼がEMに関心を持つようになったのは、4年前に牛2頭をプルセラで失ってからだ。 300万ウォンで買ったEM生産機械に原菌3リットル(約1万2000ウォン)、砂糖10㎏(1万5000ウォン)、クエン酸8㎏(1万6000ウォン)を混ぜて入れれば5日後にはEM発酵液160リットルが生産される。 この分量で牛150頭に10日間ほど使う。 ミョン氏は楊州・坡州の農家6ヶ所にも無料で分けているが、それらの農家も今回の「口蹄疫の津波」を現在までは免れている。
40年間一筋に牛を育ててきたというミョン氏は、政府の防疫対策に頼ってばかりはいないと語った。消毒薬を買い農場進入路に撒き、先月26日には予防ワクチン接種も自ら行った。 7万余㎡の野に放たれているミョン氏の牛は零下の酷寒でも元気に育っているようだった。
一方、口蹄疫で埋没処分された家畜が16日一日だけで21万2274頭も増え、今回の口蹄疫事態で埋没対象の家畜は豚174万頭余りなど188万頭余りに達した。被害農家も4053世帯に増えた。
鳥インフルエンザ(AI)も16日京畿道利川市、雪星面の種鶏農場でまた発生した。
漣川/文・写真パク・ギョンマン記者 mania@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/459003.html 訳J.S