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オ・セフン、無償給食住民投票 撤回

登録:2011-01-19 09:59

原文入力:2011-01-19午前08:47:32(1342字)
市議会に同意要求案提出 無期延期
ハンナラ党のぬるま湯的態度に負担感じた模様

キム・ギョンウク記者

←オ・セフン ソウル市長が18日午前、ソウル、中区、西小門洞、ソウル市庁で開かれた大韓赤十字社ソウル知事特別会費伝達式で物思いに浸った表情をしている。 連合ニュース

オ・セフン ソウル市長がソウル地域のすべての小学生無償給食施行に反対し施行可否を住民投票で問おうとした主張を事実上 白紙化した。市民の多数が支持する懸案を、多額の予算がかかる住民投票まで持っていこうとすることに対し、ハンナラ党はもちろん世論も加勢しないと判断したためと見える。
イ・ジョンヒョン ソウル市スポークスマンは18日、記者会見を行い「ソウル市はソウル市長がソウル市議会に発議する‘無償給食住民投票同意要求案’提出を延期することにした」として「(いつ提出するかは)確答できない」と話した。

ソウル市が住民投票同意要求案の提出を延期したのは今回で3回目だ。オ市長は去る10日に記者会見を行い、無償給食施行可否を住民投票に任せることを提案しながら、11日か12日に市議会に住民投票請求書を出す計画だと話した。

しかし、12日になるとソウル市長発議の正式議案である住民投票同意要求案を17日に出すことにしたと先送りし、16日には 「17日には供覧広告の手続きを踏む」として18日に延期した。また、この日は提出予定日も明らかにしないまま延期すると明らかにした。

イ スポークスマンは「民主党の市会議員らが住民投票同意案を上程すらしないという意志を直間接的に表明したため」と話した。しかし、ソウル市議会議席の74%を占めた民主党市会議員たちが住民投票提案を受け入れることはできないという意を明確にしてきたし、ソウル市の内部でも‘市議会を通じた住民投票は難しい’という意見が提出されていた点を考慮すれば、イ スポークスマンの説明は説得力に欠ける。

それよりはオ市長にとって支援が必ず必要なハンナラ党内ですら無償給食住民投票にぬるま湯的だという点が‘住民投票白紙化決定’に決定的な影響を及ぼしたものと見られる。ハンナラ党のある最高委員は去る14日<ハンギョレ>との通話で「無償給食賛否住民投票はオ市長の政治生命だけでなくハンナラ党と李明博政権、ひいては来年の総選挙と大統領選挙にまで影響を及ぼす恐れがある」と話した経緯がある。ソウル市の高位関係者もこの日「住民投票にともなう色々な政治的危険要素でソウル市が主導的に住民投票を推進するには負担が伴う」と話した。

住民投票はソウル市議会同意でなくとも19才以上の有権者41万人余りの署名により施行できるが、その実現可能性を楽観する人々を探すのは難しい実情だ。

その一方でソウル市はこの日、最高裁に最近ソウル市議会が職権で公布した‘親環境無償給食支援条例’無効確認訴訟を起こしたと明らかにした。キム・ギョンウク記者 dash@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/459358.html 訳J.S