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性暴行 調査中団 ‘困惑する全教組’

登録:2009-02-12 09:52

原文入力:2009-02-12午前09:15:44
被害者 懐柔疑惑 引き続き ‘消極的対応’批判
被害者 “反人権的取材で2次被害…法的対応”

チョン・ミニョン記者,ファン・イェラン記者

←民主労総中央執行委員会が11日午後、ソウル,永登浦区民主労総で開かれ関係者たちが会議準備をしている。 イ・ジョングン記者root2@hani.co.kr

民主労総性暴行事件の火種が全国教職員労働組合(全教組)に移り全教組が困惑している。今回の事件を揉み消そうと所属組合員の被害者を懐柔したという疑惑に包まれたのに続き、組織内外で執行部の消極的な対応を批判する声が出てきているためだ。

韓国教員団体総連合会は11日声明を出し「全教組がこの間、性暴行事件が発生する度に積極的に対応した前例に照らしてみる時、今回の事件の場合は黙殺無返答で一貫しているのは穏当でない」として「全教組は高い道徳性と責務性が要求される教職社会の信頼回復次元で真相を明らかにしなければならない」と批判した。

全教組内部の雰囲気は民主労総に比べて物静かな方だが、組合員らの間では執行部に対する批判も提起されている。全教組のある幹部は「一部組合員らの間で‘事件の経緯に対する公式的な解明が必要だ’という意見も出ているが、概して被害者の意見を尊重し自らの真相調査を行わないという執行部の決定にうなずく雰囲気」と伝えた。 しかしある組合員は「被害者が加害者を告訴する時まで内部で問題をまともに処理できないのは明確に全教組が反省しなければならない部分」として「執行部がむやみに沈黙してばかりいるのは責任ある姿勢ではない」と話した。

ここに被害者側が‘全教組執行部も被害者を懐柔した’と明らかにして世論に押されて遅ればせながら真相調査を始め二日で調査を中断したことについて‘全教組が真相調査を無視し再び事件を縮小・隠そうとしている’という批判が提起されている。全教組が今までこの事件に対する公式立場をただの一度も出さないのもこういう困窮した状況と無関係ではない。これに対してオム・ミニョン全教組スポークスマンは「何より性暴行事件の被害者がこの事件を巡る論議が拡大することを願わず全教組の調査にも反対した」として「外部から加えられる批判を甘受してでも被害者の立場を最優先的に考慮しないわけにはいかない状況」と明らかにした。

このように事件の波紋が全教組側に拡大するや、被害者を代理したオ・チャンイク人権実践市民連帯事務局長はこの日ソウル,鍾路警察署で記者懇談会を開き「民主労総と全教組が‘二重’に調査する必要はない」として、被害者が全教組に‘真相調査中断を要求したこと’を明確にした。彼は全教組幹部たちの事件隠蔽の企図有無に対しては「民主労総が調査しなければならない部分」と明らかにした。

オ事務局長はまたある新聞社記者が被害者に‘一緒にいる時どうだったんですか?’という携帯電話文字メッセージを送るなど一部言論が無理な取材形態を見せたと批判した。オ事務局長は「被害者の勤め先や家に訪ねて行って真夜中に何回も玄関のチャイムを押すなど、一部言論が被害者に苦痛を与えている」として「警察・国家情報院等を通して被害者の身上情報を確認するなど報道機関と国家機関による‘2次被害’にも法的対応をする」と明らかにした。

一方民主労総はこの日午後、中央執行委員会を開きイム・ソンギュ公共運送連盟委員長を非常対策委員長に選出し性暴行事件隠蔽疑惑などを全面再調査する‘真相究明特別委員会’を構成することにした。非常対策委員会は産別連盟委員長・地域本部長など10人で組まれ来る4月に補欠選挙を通じて新委員長を選ぶ時まで民主労総を導くことになる。真相究明委員会はペ・ソンテ京畿本部長を委員長にして女性団体など外部専門家2人を含め計5人で構成される予定だ。チョン・ミニョン,ファン・イェラン記者 minyoung@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/338339.html

原文: 訳J.S