原文入力:2011-01-10午後08:09:43(1754字)
カン・ヒラク、イ・キルボムなど警察幹部に‘タコ足ロビー’
防衛事業庁長・政治家・大統領府まで関与疑惑
ホン・ソクチェ記者
←カン・ヒラク検察召還 カン・ヒラク前警察庁長官が‘飯場食堂ロビー’疑惑と関連して検察調査を受けるために10日午後、ソウル、広津区、紫陽洞のソウル東部地方検察庁に入っている。イ・ジョングン記者 root2@hani.co.kr
‘ブローカー ユ氏ロビー’波紋 拡散
建設現場労働者らが仕事場で朝・昼食を食べる、広くても300㎡内外の食堂を称する‘飯場食堂’の利権から始まった事件が、前現職政・官界の人々の登場で社会的波紋を起こしている。
事件は‘飯場食堂’と慢性的な癒着関係で良く知られた建設会社役員らに対する捜査から始まった。ハンファ建設イ・某代表理事とSK建設キム・某社長など、財閥建設会社関連者らが捜査対象に上がった。
だが、捜査の核心であり いわゆる‘飯場食堂ブローカー’と知られたユ・サンボン(65・拘束起訴)氏が元警察総帥など警察最高位幹部らに‘タコ足式ロビー’を行っていたという具体的な陳述をし、事件の様相は180度ひっくり返った。ユ氏がカン・ヒラク前警察庁長官とイ・キルボム前海洋警察庁長官などに数千万~億台の金品を渡したという陳述を裏付けるに足る情況が出てきて、実際にカン前庁長は10日 ソウル東部地検に被疑者身分で召還された。
しかもユ氏がカン前庁長に金を渡した理由が‘警察人事請託’であると知らされ、事件は単純に‘飯場食堂不正’捜査を越え、ユ氏もやはり単純な食堂利権を取りまとめる業者ではなく、多様な人脈を通じて政・官界に幅広いロビーをした‘大物ブローカー’に浮上している状況だ。
←‘飯場食堂ロビー’疑惑事件流れ図ユ氏がかかわった事件は10日‘ユ氏が大統領府公職規律を監視している民政首席室ペ・コンギ監察チーム長に金を渡した’と述べた事実が知らされ、ペ チーム長が辞職願いを提出することにより疑惑は雪だるまのように大きくなった状況だ。ユ氏のロビー範囲が単純に建設会社幹部や警察だけではなく、現政権で重要な役割をしている核心要人につながったのではないかとの疑惑のためだ。これと共に、現在の公企業社長を務めているC氏と次官級のチャン・スマン防衛事業庁長などの名前が議論されていることも尋常ではない部分だ。民主党チョ・ヨンテク議員に後援支援金500万ウォンを渡したことをはじめとして、政治家たちの名前も取りざたされている。結局、ユ氏が一般人には接近しにくい警察と高位公務員などを互いに連結し、利権を中継したのではないかとの推測も可能な内容だ。
だが、一部ではユ氏が金を渡したと述べている人々の全てが不正疑惑にかかわったり、たとえ接触した事実があったとしても犯罪疑惑を立証することは難しいという分析も出てきている。ユ氏自ら広い人脈を誇示するために高位職の名前を大量に売って通ったという周辺人物の話もこういう観測を後押しする。高位職要人や政権核心要人が食堂運営業者に過ぎないユ氏とあまりに親密な関係を維持したということも疑わしい。
今回の事件で直ちに‘足元に火’がついたのは警察だ。前職のカン前庁長だけでなく現職のキム・ビョンチョル蔚山警察庁長官、ヤン・ソンチョル光州警察庁長官まで名前が議論されているためだ。しかも捜査対象に上がっているこれらは疑惑を強力に否認している。チョ・ヒョノ警察庁長官はこの日、記者懇談会を通じて「二つの地方警察庁長が捜査線上に上がった状態だが、まだ検察が起訴をしていない状況であうのに加え、当事者らが否認しておりひとまず待機発令性格をもたせた臨時措置で警察大学傘下治安政策研究所に発令した」としながら「不正事実が事実と違って起訴されない場合は直ちに職位に復帰させるだろう」と話した。
ホン・ソクチェ記者 forchis@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/458057.html 訳J.S