本文に移動
全体  > 経済

銀行貸し出し延滞率 ‘高空行進(高どまり)’

登録:2009-02-11 21:12

原文入力:2009-02-11午後07:23:32
13兆ウォン延滞…中小企業 1年で2倍増え2.36%
“景気低迷影響 本格反映…銀行不健全化憂慮”

アン・ソンヒ記者

←国内銀行 韓国ウォン貸し出し延滞率推移

景気低迷が本格化し銀行負債を返せなくなった中小企業と個人が急速に増加している。 昨年4分期以後に上昇し始めた銀行延滞率が今年に入り急騰傾向を見せている。企業実績と家計所得が大幅に減っているという点を勘案すると、このような傾向は相当期間続くと見られる。

11日の金融監督院資料によれば1月末現在、国内銀行の韓国ウォン貸し出し延滞率は昨年末1.08%より0.42%ポイント上昇した1.50%を示した。全体銀行貸し出し921兆8千億ウォンの中で13兆8千億ウォンが所定の利子や元金を返せずににいる延滞貸し出しだ。銀行延滞率は2006年末0.84%,2007年末0.74%で安定傾向を維持していたが、昨年下半期から上昇傾向を見せた。

特に中小企業貸し出し延滞率の上昇速度が激しい。1月末現在、中小企業貸し出し延滞率は2.36%で昨年末の1.70%より0.66%ポイント上昇した。これは2005年8月(2.44%)以後の最高水準だ。中小企業貸し出し延滞率は2007年末まで1.00%だったが1年間に二倍以上上昇した。全体中小企業貸し出し残額は425兆6千億ウォン、延滞貸し出しは10兆ウォンだ。

比較的安定的だった家計貸し出しも尋常ではない。1月末延滞率が0.82%で昨年末(0.60%)より0.22%ポイント跳ね上がった。昨年の家計貸し出し延滞率は0.6%内外で留まってきた。家計貸し出しの中で住宅担保貸し出し延滞率は0.66%だ。全体382兆9千億ウォンの貸し出しの中で3兆1千億ウォンの貸し出しで延滞が発生した。

金融監督院関係者は「景気低迷影響が本格的に反映され延滞率上昇に加速度がついたようだ」として「景気状況に変化がない限り当分延滞率上昇は続くものと見られる」と話した。

銀行貸し出しの延滞率が上がれば銀行が積まなければならない貸し倒れ引当金が増え、それだけ銀行利益が減少することになる。国際決済銀行(BIS)自己資本比率も低くなる。甚だしい場合は銀行不健全化まで進行されうる。ク・ヨンウク大宇証券研究員は「延滞率がどの程度ならば銀行が危険になるかを正確に話すことは難しい」として「現在状況では3~4%程度になれば銀行に負担になり始めるだろう」と話した。彼は「特に家計貸し出し延滞が本格化すれば収束はできない」として「まだ心配する水準ではないが景気低迷で雇用と家計所得が減少しているという点に憂慮の恐れがある」と話した。

一方、昨年末基準(貯蓄銀行と相互金融会社は9月末基準)で金融圏の延滞額は30兆ウォンに肉迫した。昨年末現在、銀行,保険,カード,貯蓄銀行,相互金融会社など全体金融圏の貸し出し規模は1251兆9700億ウォンであり、この内29兆1200億ウォンの貸し出しで延滞が発生した。これは1年前より6兆5600億ウォン(29%)が増えたことになる。

アン・ソンヒ記者shan@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/338209.html

原文: 訳J.S