原文入力:2011-01-03午後08:39:35(1350字)
"名前を貸した協力会社が運営"
去る8月 目を大きくケガした学生
学校側、損害賠償 拒否し
約束破り参加者また募集
取材に入ると "金は返した"
ファン・チュンファ記者
小学校6年のキム・ドンヒョク(仮名・11)君は去る夏休み、延世大社会教育開発院が主催する‘延世ウィグルス英語キャンプ’に行き、片目をケガした。‘サバイバルゲーム’をして、しばしヘルメットを脱いだ瞬間にゴム弾が飛んできてキム君の眼球のまん中に当たった。キム君は 「(暑さで)息が詰まり(ヘルメットを)脱ぐしかなかったし、他の子供たちも多くがそうしていたがゲームは続いた」と話した。事故当日の8月8日は猛暑のために保健福祉部が野外活動自制を注文した日だった。
キム君が事故事実を知らせたのに、キャンプでは直ちに病院に連れていかなかった。キム君が突然嘔吐をするや、あたふたと病院に運ばれたが、事故時点から5~6時間が過ぎた後だった。この事故でキム君は光を調節する紅彩が剥がれ視力が1.5から0.5に低くなり、瞳孔の一部に傷を負った。
それでもキャンプを主催した延世大社会教育開発院はキム君の両親が抗議する前まで事故事実を全く知らずにいた。‘延世大の教育哲学と運営システム’を強調した英語キャンプの広報内容とは違い、このキャンプは延世大の名前を借りた協力業者ELCが運営を引き受けていたためだ。講師も‘延世大所属の英語専任講師’という当初説明とは違い全て協力業者が臨時に雇用した人々だった。
学校の名前を貸したことに対し延世大社会教育院関係者は「‘主管社’と‘施行社’程度と考えれば良い」として「講師の書類審査や広告、ホームページ管理は全て延世大と協議して決めており、他の大学の英語キャンプよりはるかに厳格だ」と説明した。延世大側はホームページに‘協力業者’を公示したと明らかにしたが、キャンプ管理者がELCだという案内はなかった。
延世大側は事故責任が全面的にキム君にあるとし、損害賠償も拒否した。キム君の父親 キム・某(42)氏は「延世大の名前を掲げてキャンプが進行されたのに責任がないと言うなら、どんな両親が子供を安心して任せられるか」として「大学が子供たちをたやすい収益対象とだけ見ているようで残念だ」と話した。
延世大はキム君の事故以後「再びキャンプは開かない」と約束したが、去る11月に同じ協力業者と手を握り再び英語キャンプ参加者を募集した。費用も3週間で310万ウォンであり、大学英語キャンプの中で最も高い。‘延世キャンプ’ホームページには‘1月2日からキャンプを始める’と公示された。 だが<ハンギョレ>の取材が始まるとすぐにこのホームページは閉鎖された。延世大側は「実務的な錯誤でキャンプ開始公示が間違って表示されてしまった」として「キャンプを取り消し父兄たちにお金を返した」と明らかにした。
ファン・チュンファ記者 sflower@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/457013.html 訳J.S