本文に移動

国防白書 "北韓 軍・政権 我々の敵"

登録:2010-12-28 07:48
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/455957.html

原文入力:2010-12-27午後08:26:04(1017字)
‘主敵’表現は外す
"現 安保状況 反映"

クォン・ヒョクチョル記者

国防部は30日に出す<2010国防白書>に北韓を主敵と明記しない代わりに‘北韓政権と北韓軍は我々の敵’という表現を入れたと27日 明らかにした。
国防部当局者はこの日「北韓に強力な警告メッセージを伝達し、我が軍の確固たる対敵観を表明しながらも、主敵表記による論難の余地を最小化した」とし このように話した。この当局者は‘北韓=主敵’と明示しない背景について 「外国の場合、国防白書やこれと類似の公式文書に主敵表現事例がない」とし「国防白書が対内外的に公開する政府の公式文書という点を考慮した」と説明した。

国防部は北韓の挑発と軍事的威嚇が続く限り、事実上、主敵の意味を生かし その遂行主体である北韓政権と北韓軍は我々の敵であることを国防白書で明確にしたと強調した。これと関連して<2010国防白書>では 「大規模在来式軍事力、大量殺傷武器の開発と増強、天安艦攻撃・延坪島砲撃のような持続的な武力挑発など…こういう威嚇が続く限り」という前提を付け、‘北韓政権と北韓軍は我々の敵’と表現すると伝えられた。

国防部当局者は「現在の安保状況ではこのように表現しないわけにはいかず、未来の状況はその時になってみなければ分からないので予断しない」と話した。将来、北韓威嚇が顕著に減少したという判断が下されるならば、‘北韓政権と北韓軍は我々の敵’という表現も再検討することができるという余地を置いたものと解釈される。国防部のこういう決定は天安艦事件と延坪島砲撃後、保守勢力の主敵概念復活要求を一定部分反映するものの、主敵表記を直接的にしないことにより今後の南北対話再開などの状況変化に備えた折衷案という解説も出ている。

国防部当局者は「国防白書が我々の敵を北韓軍と北韓政権と特定したことは、純粋な北韓住民とは差別性を置いたもの」と強調した。しかし、北韓政権を敵として規定したことは政権交替発想と解釈される素地が大きく、むしろ北側が強く反発する可能性もあるという指摘も出ている。

クォン・ヒョクチョル記者 nura@hani.co.kr

原文: 訳J.S