原文入力:2010-12-21午後08:42:18(1538字)
世界経済危機‘第2雷管’になるか
税収減少・放漫運営のため
財政赤字でデフォルト急増 "米、50ヶ所以上 破産予想"
中央政府 救済も難しい
リュ・ジェフン記者
米国、サンフランシスコ近隣のベッド タウン バレイオは財政赤字に耐えられず2008年破産保護手続きに入った。 税収減少と住宅価格の暴落は市財政圧迫の決定打であった。12万人が暮らすこの都市の信用等級は最低のC等級を免れなくなっている。2億ドルに達する年金が滞り、来月18日までに破産脱出計画をサクラメント裁判所に提出しなければならない状態だ。
バレイオ市政府の破産は危機に瀕した米国地方政府財政の象徴になっている。 来年には100ヶ余りの米国地方都市が雪崩倒産するという予想が出ている。 2008年米国発世界金融危機を1年前に正確に予想したウォール街の経済分析家メレディトゥ ホイットニーは19日<CBS>の‘60分’プログラムに出演し 「50~100ヶ余りの地方政府の破産が予想されており、債務不履行(デフォルト)規模は数千億ドルになるだろう」 と警告した。 彼は「市政府と州政府の財政赤字問題は米国経済が直面した最も大きな問題」 と話した。
米国の州政府と市政府が負っている債務規模は2兆ドルと推算される。<CBS>は‘清算の日’という特集プログラムで米国州政府らがかき集めた税金からおよそ5千億ドルをさらに支出し、公共年金基金にも1兆ドルの穴が開いた状態と伝えた。 公務員たちに対する非現実的な特典、財政赤字を隠すための政治的詐欺など無責任で無謀な予算執行の結果が金融危機以後、景気低迷による税収減少と重なりながら赤裸々にあらわれているということだ。
米国の最大州であるカリフォルニア州は来年にも190億ドルの赤字が予想されておりジャンクボンド(投資非適格等級債権)水準に接近している。 だが、州立大学支援より公務員年金にさらに多くの資金を注ぎ込まなければならない状態であり大学授業料を32%も上げる格別の措置を取った。 アリゾナ州は主議事堂と大法院建物を売り、その建物を賃貸して使っている。 徴収した税金より2倍を使ってしまったせいで6ヶ月連続でクレジットカード代金を支払えずにいるイリノイ州の状況は最悪だ。 州政府が賃貸料を渡さなかったために州議員らが事務室から追い出され、ガソリンスタンドで州政府クレジットカードを受けつけず州防衛軍らが車に油を入れることができずに追い出されるという笑えない状況が広がっている。
ヨーロッパも例外ではない。 ヨーロッパ内地方政府らの今年度債務規模は史上最大の1兆3千億ユーロに達すると予測されると<ガーディアン>は21日報道した。 去る17日、信用評価機関ムーディーズはイタリア、フィレンツェとスペイン、バルセロナの信用等級下方修正を警告し、スペイン北部バスク州の信用等級を低くした。 SNBは今年の初めポルトガル、リスボンの信用等級を低くした。 イタリア ベニスは赤字を埋めるために市政府が所有していた由緒深い建物の売却に出ている。
各国政府の財政赤字同様に深刻な地方政府らの財政赤字は世界を再び危機に追いたてる時限爆弾だ。 しかし財政赤字に苦しむ該当国政府が大規模救済金融に出ることもできないという点で解決方法を見つけることは容易でなく見える。
リュ・ジェフン記者 hoonie@hani.co.kr
原文: 訳J.S