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大学街 期末考査‘論述型 失踪事件’

登録:2010-12-16 11:33

原文入力:2010-12-16午前09:58:56(1184字)
相対評価導入 成績 敏感
学生たち 異議申し出に‘疲労’
4肢選多・○×・短答型 大勢に
"思考力育てるのに限界" 指摘

ファン・チュンファ記者

‘以下は社会調査方法の順序だ。研究主題選定-仮説構成-(   )-資料収集-資料分析および解釈-研究報告書作成。(   )内に入る段階は?’去る8日、京畿道○大学の教養授業で‘社会調査論’等を講義するキム・某教授は、期末考査に単答型問題 10ヶを含ませた。中間考査時は自身の考えを説明する叙述型試験を出したが、最終評価を控え‘正確な数値’が含まれた評価資料が必要だったためだ。キム教授は「相対評価が強化され、成績が発表されれば学生たちの異議申請が多くなるが、叙述型答案採点ではそういう学生たちを納得させにくく単答型問題を導入した」と話した。近隣のK大経営学科‘財務’科目の試験は最初から解く過程を問う問題がなく大部分が客観式で出された。

熾烈化する就職競争で学生たちが成績に極度に敏感になり、大学街の試験風景が少しずつ変わっている。試験問題が4肢選多型客観式や単答型、はなはだしくは○×クイズで出題される場合まで生まれている。

相対評価で良い点数を与えられる学生比率が決められた結果、教授は成績を発表した後に学生たちの異議申し出に疲弊する。‘この科目の成績さえ上がれば奨学金を受けられる’、‘就職のためには最低でも3.5以上を取らなければならないが、この科目さえ変われば安定圏だ’等、理由もいろいろだ。

教授でなく外部講師の場合には学生たちの抗議強度がさらに強い。忠南、天安のある大学で講義をしているキム・某講師は「一度は学生と両親が交替で抗議をするので、直接 叙述型答案用紙を見せ、なぜ点数が低いのか説明したが自身の成績に対し納得せず困った」とし「その学生が成績抗議に不快げな私の態度を問題にして、学校掲示板に悪意の文を載せ、その学校の講義をやめた」 と話した。中央大で講義をするチョ・某講師は 「科目特性上、必ず論理的な叙述評価が必要だが、講師が自ら縮こまる場合が多い」として「こういう状況が反復されれば全般的な講義水準が落ち、結果的に思考力向上もできないなど学生たちにも不幸なこと」と話した。

チョン・ジュンヨン(24)延世大総学生会長は「学生たちは就職や留学のために一生残る成績に敏感にならざるをえない」として「大学が企業の好む相対評価に評価方式を変えた結果こういう問題が深化している」と批判した。

ファン・チュンファ記者 sflower@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/454009.html 訳J.S