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感動も…涙も…広州よ さよなら

登録:2010-11-29 11:31

原文入力:2010-11-28午後09:18:41(2700字)
韓国 4回連続 2位…‘遠征 最高成績’で仕上げ

キム・ギョンム記者、キム・ドンフン記者、キム・ヨンギ記者

←4年後 仁川で会いましょう  27日夕、広州,海心沙で開かれた第16回アジア競技大会閉幕式で次の大会開催地である仁川と韓国を知らせる画面が映っている。仁川は2014年9月14日から10日4日まで第17回大会を開く。広州/キム・テヒョン記者 xogud555@hani.co.kr

広州は涙の海だった。うれしくて泣き、惜しくて泣き、無念で泣いた。それでも半月余の間、大韓民国は幸せだった。13日の射撃チン・ジョンオ(31・KT)の金の銃声を始め、毎日金メダルの便りが伝えられ、フィナーレを男子マラソンのチ・ヨンジュン(29・コーロン)が金で飾った。韓国選手団(団長 イ・キフン)は27日に幕を下ろした第16回広州アジア競技大会で金メダル76、銀メダル65、銅メダル91で‘4回連続総合2位’目標を達成した。国内で開かれた2002年釜山大会時の金メダル96個には及ばなかったが、1998年バンコク大会時の金メダル64を軽く越え、遠征での最高成績だ。今回の大会の喜怒哀楽をいくつかの‘キーワード’で解説してみる。

■名誉回復
大会序盤、広州を沸きかえらせたのはパク・テファン(21・檀国大)だった。2008年北京オリンピック水泳男子自由型400m 金、200m 銀メダルで君臨し、昨年のローマ世界水泳選手権大会では3種目全てで本戦進出失敗により失望を抱かせた彼だった。だが、14日の男子自由型200mアジア新記録(1

分44秒80)金メダルを始め、16日には自由型400mシーズン世界ランキング1位記録 金、17日は自由型100m 金など、3冠王として完全再起に成功した。

←パク・テファン

■総ざらい
アーチェリーとゴルフの全種目金メダル席巻は白眉だ。アーチェリー代表チームは21日、チュ・ヒョンジョン(28・現代モービス),ユン・オクヒ(25・麗川郡庁),キ・ボベ(22・光州市庁)の女子団体戦優勝(4連覇)を始め、22日にはイム・ドンヒョン(24・清州市庁),キム・ウジン(18・忠北体高),オ・ジンヒョク(29・農水産ホームショッピング)の男子団体戦優勝(8連覇)で気勢を上げた。そして、ユン・オクヒが女子個人戦で、キム・ウジンが男子個人戦で金メダルを取り、アーチェリー最強を誇った。ゴルフはキム・ミヌィ(18・信聖高)とキム・ヒョンス(18・釜山叡文女子高)が各々、男女個人・団体戦を制した。

←ファン・ソンオク

■多冠王

ボーリングのファン・ソンオク(22・平沢市庁)は4冠王(女子個人戦、5人組、個人総合、マスターズ)に勝利し韓国選手中、最多の金メダルを首にかけた。一貫性のあるシュートと冷静さで次世代スターであることを立証した。1986年ソウル大会時のヤン・チャンフン(アーチェリー)とユ・ジンソン(テニス)以後、24年ぶりに出てきた韓国選手初の4冠王だ。イ・デミョン(22・韓国体育大)は男子10m空気拳銃の個人・団体戦で金、男子50m拳銃団体戦 金で3冠王になり、射撃で何と13個の金メダルを取ることに寄与した。彼は 「ただ団体戦で先輩たちの助けになろうという考えだけであったが、良い結果が出た」と淡々としていた。

←ソン・ヨンジェ

■希望
16才の新体操‘妖精’ソン・ヨンジェ(世宗高)は初めて出場したアジア競技大会個人総合で貴重な銅メダルを取り、2012ロンドンオリンピックの期待の主として急浮上した。ムン・ヨンチャン(50)監督の女子ラグビー代表チームは6競技で全て負け最下位で大会を終えたが希望を見せた。インドとの7・8位戦ではトライ(5点タッチダウン)を2回も成功させ、対等な競技を繰り広げることもした。主将イ・ミンヒ(23・韓国女ラグビークラブ)は 「大きな大会を通じて経験を積んだだけに2014仁川大会では必ず1勝を上げる」と話した。

←チョン・ダレ

■涙
ピョンピョンとはねる言葉と、とんでもない行動で‘4次元少女’と呼ばれたチョン・ダレ(19・全南水泳連盟)。彼女は平泳ぎ女子200mで金メダルを取った後、インタビューの時に話をつぐことができないほど感激の涙を流した。12年ぶりに女子水泳で出た金メダルだ。テコンドー女子軽量級の看板スター クォン・ウンギョン(25・三星S1)は準決勝戦で膝が折れてしまう事故に涙を流した。マットに顔を埋めたまま、しくしくと泣いたクォン・ウンギョンは担架にのせられていきながらも溢れでる涙をこらえられなかった。

■座礁

信じていた球技種目では相次いで敗れた。24年ぶりに金メダルを狙った男子サッカーはアラブ首長国連邦との4強戦でシューティング24個(有効11個)を浴びせるなど、一方的な競技を繰り広げたが延長終盤に奇襲ゴールを奪われ0-1で虚しく敗れた。女子ハンドボールは準決勝戦で格下と見ていた日本に28-29で敗れアジア競技大会6連覇の達成に失敗した。3連覇を狙った男子バレーボール代表チームも4強戦でやはり日本に2-3で痛恨の逆転負けを喫した。

■悪夢
レスリングとボクシングは歴代最悪の成績表を受け取った。レスリングは男女計18種目に出場し、金メダルを一個も取れなかった。銀メダル3個と銅メダル6個で総合8位に留まった。一時、韓国スポーツのメダル畑として華麗な時期を過ごしたボクシングも、銅メダル2個に止まり歴代で最悪の成績表を手にした。韓国ボクシングがアジア競技大会で金メダルはさておき、銀メダルさえ取れなかったのは今回が初めてだ。

←チュ・シンス

■兵役
入隊しなかった選手たちには兵役恩恵が最大の話題だった。ホン・ミョンボ サッカー代表チーム監督は4強戦敗北後「以前、選手たちと個別面談をした時、兵役問題で涙の海になった」と打ち明けたほどだ。パク・ジュヨン(ASモナコ)はフランスリーグまで捨ててきたが兵役問題は解決できなかった。反面、野球代表チームの優勝を牽引したチュ・シンス(クリーブランド)は大笑いした。



←広州アジア競技大会メダル最終順位

広州/キム・ギョンム先任記者 キム・ドンフン、キム・ヨンギ記者 kkm100@hani.co.kr





原文: https://www.hani.co.kr/arti/sports/sports_general/451079.html 訳J.S