原文入力:2010-11-24午前08:34:48(1499字)
非正規職ストライキ 9日目 "不法派遣 根絶すべき"
二大労総 勢力結集に出て
"他業種への影響は"
経済5団体など防御膜
チョン・チョンフィ記者
←イ・ギョンフン全国金属労働組合現代自動車支部委員長(前列中央)が23日午後、蔚山、北区、楊亭洞の労組事務室で記者会見を行い、会社側が非正規職支部と直ちに交渉に出ることを要求している。 蔚山/ニューシス
‘現代自動車不法派遣事態’が長期化の兆しを見せる中で、間接雇用問題を巡る労働界と財界の代理戦争の様相が広がっている。現代車をはじめとする完成車業界より造船・重工業など他業界の社内下請け比率がはるかに高いためだ。
財界は現代車社内下請け闘争で押いこまれる場合、他業種でも‘ドミノ効果’が起きることを憂慮している。企業の労働硬直性が強まれば世界市場での競争力が弱まるという主張も展開している。反面、労働運動陣営は最大産別労組である全国金属労組内でも最大持分を持っている現代車で間接雇用問題を解決できなければ、今後も継続して不安定労働を量産し拡大しようとする国家と資本に対抗する力を失うことになるとし、そうなれば労働運動の消滅につながるという危機感を持っている。
キム・ヨンフン全国民主労働組合総連盟(民主労総)委員長は23日<ハンギョレ>との通話で 「正規職と非正規職の団結を実現できない状況で打ち出す社会連帯戦略が空しいということが如実に立証された」として「今回の現代車非正規職闘争は民主労総が去る11月初めの労働者大会の時に提案した連帯の真正性を確認する照尺」と話した。すでに来年事業の方向を非正規職闘争として捉えた民主労総としては組織の力量を今回の現代車不法派遣闘争に集中するほかはないという話だ。民主労総は26日、傘下の全国金属労組の残業拒否および地域別集会に全国組織を動員することにする一方、翌日には闘争現場である蔚山で全国労働者大会を開き勢力を誇示する計画だ。
民主労総と勢力争いを行っている韓国労働組合総連盟(韓国労総)も‘不安定労働廃止’という課題については共同歩調を取っている。
韓国労総が民主労総所属の現代車非正規職支会の闘争に対し「政府が‘公正社会’を叫び、現代車が韓国を代表するグローバル企業だと自慢する裏面に、労働者に対する非人間的な差別と搾取が依然として存在していることに世界が注目しているということを知らなければならない」として加勢した。
‘決死抗戦’の雰囲気は財界においても感知される。財界関係者は 「民主労総が現代車事態をイシュー化することに成功し、労働界はこの闘争で勝利すれば重工業と鉄鋼へ戦線を拡大しようとするだろう」とし「今回の事態が他業種にまで拡大することを警戒している」と話した。
経済5団体は去る22日に共同声明を出し△現代車社内下請け労組は不法占拠を直ちに中断し、該当協力業者と対話を通じて問題を解決すること△現代車は原則を守り妥協しないこと△政府は不法行為に対し法に従い厳正対処すること などを注文して出た。
非人間的雇用制度を越え、もう少し人間的な雇用構造に進化しようという労働界の要求と、労働柔軟化を通じ企業が生きてこそ労働者も生きるという財界の論理が蔚山の現代車1工場でぶつかり合っている。
チョン・チョンフィ記者 symbio@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/labor/450306.html 訳J.S