原文入力:2010-11-23午前09:04:43(1800字)
三星 ‘ニューコントロールタワー’輪郭
キム・スンテク副会長、組織計画 明らかに
既存核心機能の維持有無には言葉を慎しむ
キム・ギョンナク記者
三星グループ指令塔(コントロールタワー)の役割をする組織の輪郭が順次明らかになっている。三星は各系列会社の経営に超法規的に介入する‘戦略企画室’を設け、2008年三星特検の秘密資金捜査を受け経営刷新次元で自ら解体した経緯がある。そうするうちに去る19日、イ・ゴンヒ三星電子会長の指示で2年4ヶ月ぶりにグループ組織の復元を宣言し、新組織がどのように構成されるかに財界の関心が集まっている。
グループ組織の責任者として選ばれたキム・スンテク(61・写真)三星電子副会長は22日、ソウル、瑞草洞の三星本館に出勤途上に記者らと会い「グループ組織は次世代の新成長事業中心に構成される」とし「疎通と共生を実現できる方向で組織を設ける」と明らかにした。イ・インヨン三星グループ コミュニケーションチーム長(副社長)も「三星職員1人1人がメッセンジャーになることができるほど三星内部はもちろん外部との疎通が重要だ」と強調した。
これまでの三星高位関係者たちの話を総合すれば、新しく作るグループ コントロールタワーは系列会社に対する管理と命令中心から、新たな成長事業発掘および戦略樹立などへ、各系列会社支援機能を重視するものと見られる。運営は三星内・外部との疎通を強化する方式でなされると見ることができる。
ただし系列会社間投資調整、人事、経営診断(監査)等、既存コントロールタワーの核心機能の維持に対しては三星は言葉を慎んでいる。一部では去る4月に三星が検討中と明らかにしたコントロールタワー組織案を修正・補完したのではないかという展望も出てくる。当時の組織案は財務・人事・経営診断を引き受ける業務支援室と法務担当の倫理支援室、対外広報および企画を主業務とするブランド管理室などの3室体制だった。しかし三星のある役員は「4月に出した案はイ・ハクス顧問の復帰を前提とした組織案」とし「今はイ顧問が退くなど状況が完全に変わったので白紙に戻し、新しく描く水準で(組織構成)作業をしている」と明らかにした。
三星は新設するグループ コントロールタワーが‘過去への回帰’に映ることを警戒している。実際、三星の多くの要人は異口同音に、「過去の定規で見ないで欲しい」と強調している。問題はコントロールタワーの復活自体ではない。財界はもちろん市民社会団体でも三星がグループ コントロールタワーを置くこと自体に対しては特別な異議を唱えていない。三星の支配構造を批判してきた経済改革連帯もこの日に出した論評で「系列会社らの統合経営を通じグループ経営のシナジー効果を出すためにはコントロールタワーの存在自体は避けられない」と明らかにした。
カギは新設されるコントロールタワーの法的不確実性を解消し、責任と権限を明確にできるかだ。かつての三星会長秘書室や構造調整本部、戦略企画室はグループ内主要意志決定を思うままにしながらも、法的責任は回避する組織だった。今回構成される新設組織もこういう問題を解くことができなければ、‘皇帝経営補佐機構’という汚名からの脱却は難しい。
解決法はLGやSKのように持ち株会社体制に転換することだ。三星もそれをよく分かってはいるが、持ち株会社への転換の青写真を出せずにいる。あまりにも費用が多くかかるためだ。2008年、三星刷新案を発表した当時、イ・ハクス グループ戦略企画室長は「持株会社に切り替えることだけで20兆ウォンが必要で、グループ経営権が脅威を受ける問題があり、現実的にすぐに推進することは難しい」と明らかにした経緯がある。イ・サンホン HI投資証券アナリストは「ここ数年間で三星グループの資産がさらに増えたので、持株会社転換費用ももっと増えただろう」と話した。
文キム・ギョンナク記者 sp96@hani.co.kr 写真キム・ミョンジン記者 littleprince@hani.co.kr