hankyoreh

原文入力:2010-11-16午後08:35:43(1663字)
地主、ロッテマート こっそり誘致
既存 賃貸商店は追い出され
近隣市場商人も強力反発
流通法・地方自治体 規制 難しい

キム・ソンファン記者

←スユマウル市場商店会、三陽市場商店連合会など在来市場の商人たちが16日午前、ロッテマート三陽店が入る予定のソウル、江北区、弥阿洞の旧三陽市場前で‘ロッテマート入店阻止 中小商人決議大会’を開いている。 キム・ミョンジン記者 littleprince＠hani.co.kr

16日午前、ソウル、江北区、弥阿洞、三陽市場再建築現場前に300人余りの商人たちが集まった。近隣スユ市場と旧三陽市場で商売をしてきた人々だった。これら商人たちの顔には虚脱感と怒り、そしていらだちが入り乱れていた。あての知れない生計を巡り複雑な内心がそっくり表情にあらわれていた。同じ時刻、500余店舗があるスユ市場は市場の入口を閉じ看板を消すなど市場全体が閉店した。

建物工事の仕上げが真っ最中のこちらは旧三陽市場のあった所だ。今年の初め、工事が始まり三陽市場は消えた。こちらで店舗を賃借して商売をしてきた50余店舗の主人たちは市場整備事業のために建物を撤去するという説明を聞き、ちりぢりに散らばっている状態だ。

建物が取り壊される時にもスユ市場やスユ路地市場、東北プラザ(旧 東北市場)等、三陽市場周辺の在来市場の商人たちは‘在来市場および商店街育成のための特別法’を根拠に進行される市場整備事業について「古い在来市場を現代化すること」とだけ考えた。

だが、姿を表わした三陽市場の新しい建物に商人たちは驚いた。この場所の主人である三陽市場(株)のソ・某代表が再建築した建物に、ロッテマートを誘致したためだ。地下2階、地上5階に入った建物内には計算台とマート用エスカレーターが入った。ロッテマートの象徴である黄色の外壁と真っ赤な内装材も設置された。

2代目として三陽市場で餅屋を営んだというキム・ジンさん(46)氏は茫然自失とした表情だった。彼は「建物主人の催促で出て行きはしたが、その場に大型マートが入るとは夢にも思わなかった」として「再建築できれば再び入店するつもりで三陽市場裏路地に店を移したのに…」として話をつぐことができなかった。周辺商たちも今や「再建築前の建物も作って4年にしかならない建物だった」として「三陽市場だけでなく今や近隣の在来市場や店の主人皆の心配事になった」と声を高めた。

だが、これらの人々を保護する明確な法的装置はない。現在の三陽市場は江北区庁に在来市場として登録されているが、建物主は建物完工が終わり次第、この建物を‘大規模店舗’として登録する予定だ。そうなれば、こちらはこれ以上、在来市場として保護されることはできない。去る10日に国会を通過した流通産業発展法(流通法)改正案も、こちらでは無用の長物になる。改正案はまた、在来市場と伝統商店街など伝統商業保存区域半径500m以内に大型マートや企業型スーパー(SSM)が入店する場合、これを地方自治体が規制できるようにしているものの、こちらはスユ市場と東北プラザから各々700mと500m程度離れていて適用対象になるかも不透明だ。

ロッテマートは職員採用公告まで出したが、最終契約を結んだ状態ではないとの理由で近隣商人たちの事業調整申請に応じていない。ロッテマート関係者は「江北地域に進出しているイーマート弥阿店、ホームプラス月谷店と競争するためのもの」とし「契約が締結されれば事業調整に最大限 誠実に応じ、周辺商人の被害を最小化する」と話した。 キム・ソンファン記者 hwany＠hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/449028.html 訳J.S