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最高裁、龍山惨事 撤去民 9人 有罪確定

登録:2010-11-12 06:45

原文入力:2010-11-11午後08:51:08(1239字)
"警察鎮圧 適法…被告人が投げた火炎瓶が火災の原因"
真相究明委、国連 市民・政治的権利委 提訴 計画

ソン・ギョンファ記者、イ・ジョングン記者

←‘龍山惨事’で亡くなった故イ・サンニム氏の夫人チョン・ジェスク(右側)氏が11日午前、ソウル、瑞草洞の最高裁で撤去民らの上告が棄却された後、嫁チョン・ヨンシン氏と抱き合い泣き叫んでいる。 息子イ・チュンヨン氏は拘束中だ。 イ・ジョングン記者 root2@hani.co.kr

‘龍山惨事’事件で起訴された撤去民など関連者9人全員に有罪が確定した。
最高裁2部(主審 ヤン・スンテ最高裁判事)は11日、籠城場望楼で火炎瓶を投げ鎮圧に出た警察官1人を死亡させた疑惑(特殊公務妨害致死)等で起訴されたイ・チュンヨン(37)前龍山撤去民対策委員長など2人に原審と同じ懲役5年の刑を宣告した。同じ嫌疑で起訴された5人には懲役4年、残り2人には懲役2年,執行猶予3年・懲役3年,執行猶予4年が宣告された。

裁判所は判決文で「警察の鎮圧作戦を違法な職務執行だとは見られないと判断した原審判決は正当だ」と明らかにした。裁判所は火災原因に対しても「被告人らが火のついた火炎瓶を投げ3階階段付近にまかれていたセノックスに火がつき火災が発生したと認めた原審に対しても違法を発見できない」と判断した。

イ氏たちは昨年1月に発生した龍山惨事で火炎瓶を投げ警察官1人を死亡させた疑惑などで起訴され、昨年10月 1審で懲役5~6年を宣告され、去る5月に控訴審で1年ずつ減刑された経緯がある。

←龍山惨事事件および裁判経過

先立って1審裁判で検察が全体捜査記録の内、警察指揮ラインの陳述などが含まれた3000余ページを公開しないために、撤去民側は裁判所に閲覧・謄写許容を申請し裁判所がこれを受け入れたが、検察はその後も2160ページを公開しなかった。控訴審裁判所で再び閲覧・謄写申請が受け入れられるや検察は再抗告し裁判所忌避申請を出すなど反発したが、最高裁で全て棄却され結局、捜査記録が公開された。これと関連して去る9月、ソウル中央地裁民事33単独 コ・ヨングム判事は「記録未公開に対して国家が損害賠償をしなさい」と判決した経緯がある。一方、無理な鎮圧で籠城者5人を死亡させたとし、撤去民たちがキム・ソクキ前ソウル地方警察庁長官などを告訴した事件は、検察の不起訴処分に従わない裁定申請が提起され、現在 最高裁で審理中だ。‘龍山惨事真相究明および再開発制度改善委員会’はこの事件を‘国連市民・政治的権利委員会’に提訴する計画だと明らかにした。

ソン・ギョンファ記者 freehwa@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/448251.html 訳J.S