原文入力:2009-02-06午後11:00:47
キム・キョンジュン氏 インタビュー報道損害賠償訴訟1審で “3千万ウォン賠償” 判決
パク・ヒョンチョル記者
イ・ミョンバク大統領が2007年8月 ‘BBKはイ・ミョンバク候補の会社’と主張するキム・キョンジュン(43)氏のインタビュー記事を報道した<ハンギョレ>を相手に起こした損害賠償訴訟で一部勝訴した。
ソウル中央地方民事72単独キム・キュンテ判事は6日、イ大統領が「キム氏の主張を十分に検証しないままろ過することなしに報道し名誉を傷つけた」として<ハンギョレ>を相手に起こした損害賠償請求訴訟で「大統領に3千万ウォンを支払え」として原告一部勝訴判決を下した。
裁判所は「LKEバンクとBBKバンク証券仲介の持分100%をイ候補が持っている’というキム氏の主張に対する確認作業が不足しており、インタビュー当時キム氏が所有していたという契約書を確認しない状態でキム氏の主張だけを報道した」と明らかにした。裁判所はまた「ホン・ジョングク イーキャピタル前代表がBBKの実際の所有主だったとの主張などキム氏の主張と相反する主張に対して確認しなかった」と付け加えた。
<ハンギョレ>は2007年8月17日付1面と4面で、米国拘置所に収監中だったキム・キョンジュン氏とのインタビューを通じて「BBKなど3ヶ所100%イ・ミョンバク会社」というキム氏主張を報道し、イ候補は「キム氏が犯罪を犯した疑いをかけられており、その主張の信憑性に疑問があったのにこれに対する検証過程を経ないままろ過なしで報道して名誉をき損された」として5千万ウォンの訴訟を起こした。
これに対してハンギョレ新聞社は「原告のイ・ミョンバク大統領が<中央日報>とのインタビューとクァンウン大講演動画等を通じて、少なくとも四回以上公開的に自身がBBKを設立したと公言しており、同じ主張をしたキム・キョンジュン氏とのインタビューを報道したハンギョレ新聞社に対して損害賠償責任を命じたことは常識に符合しない」として直ちに控訴する意向を明らかにした。ハンギョレはまた「現職大統領が原告として参加しているこの事件の裁判過程で、国家情報院職員が担当判事に電話をかけるなど裁判所査察に近い過去の旧態が再演された事実に注目し、政治権力による批判言論報復にブレーキをかけなければならない司法府の尺度が揺らいだことに対して非常に遺憾に思う」と付け加えた。
全国言論労働組合と言論労組ハンギョレ新聞支部も声明を出し、「有力大統領候補と関連した事件の鍵を握っている核心当事者をインタビューするのは言論の当然の義務」として「今回の判決は事件の実体的真実に接近しようとする言論にクツワをはめるもの」と批判した。
パク・ヒョンチョル記者fkcool@hani.co.kr