原文入力:2010-11-09午前08:30:15(1381字)
輸出入銀行、中小企業支援事業‘隠れたチャンピオン’選定時
2次審査43位→最終35位に
上位8ヶ所 釈然としない選定保留
ソン・ホジン記者
李明博大統領の長兄であるイ・サンウン氏が代表理事を務める自動車部品業者‘ダース’が、韓国輸出入銀行が最優待金融支援等を通じて中小企業を輸出中堅企業に育てる‘隠れたチャンピオン育成事業’選抜過程で特典を受けたのではないかという疑惑が提起された。
イ・ジョンゴル民主党議員が8日、輸出入銀行から受けとり公開した‘隠れたチャンピオン’選定点数表などによれば、ダースは35ヶ業者を選んだ去る9月選抜で1・2次審査まで通過した43ヶ業者中の43位だったが、最後の3次審査選定委員会が上位点数業者8ヶの選定を保留し35位に選抜された。
ダースは技術力、成長潜在力、最高経営者(CEO)力量、財務健全性を基準として書類審査(1次)と現場実態調査(2次)を経た評価で、脱落基準点数(60点)をかろうじて渡越した60.7点を受けた。しかし、副銀行長と銀行副社長級など7人で構成された3次選定委員会はダースより最大13.8点も高かった業者を含め8ヶ業者を選定保留し、ダースを隠れたチャンピオンに含ませた。特に選定委員会は8ヶ業者中、2ヶ業者の保留理由として‘低い成長潜在力’を挙げたが、これら業者は2次評価まで20点満点の‘成長潜在力’で各々17.6点と16.6点を受けており、ダース(13.4点)より高かった。また、一ケ所は‘経営権継承問題’のために保留されたが、輸出入銀行はダースの最大株主であったイ大統領の義理兄弟キム・ジェソン氏が去る2月に死亡した後、キム氏の49%会社持分が問題なしに継承されたかなどに対しては調査しなかった。輸出入銀行はまた、ダースに対する総合評価書の中で‘経営者力量評価’欄に‘最大株主 イ・サンウンとキム・ジェソンは李明博大統領の兄と義理兄弟’という事実も指摘していた。
今年から2019年まで300ヶ余りの‘韓国型隠れたチャンピオン’を育成するというこの事業に選ばれれば、輸出入銀行から最高金利優待と貸し出し拡大等を通じて施設資金と輸出資金、海外投資資金、輸入資金など総合金融支援恩恵を受ける。輸出入銀行は昨年末、イ大統領の前でこの事業を直接説明することもした。
ダースは2007年の大統領選挙当時、イ大統領実所有論難がおきた会社で、去る8月にイ大統領の息子イ・シヒョン(32)氏がソウル事務所海外営業チーム課長として入社した。イ・ジョンゴル議員は「イ大統領の所有疑惑をかけられた業者のための特典ではないか糾明しなければならない」と話した。
これに対し、輸出入銀行関係者は「銀行支店でなされた1・2次評価と、本店選定委員会の評価目の高さが違うこともある」とし 「特典は全くなかったが、ダースという会社が選ばれたために、中小企業を支援するという事業の趣旨が損傷されるのではと困惑している」と話した。
ソン・ホジン記者 dmzsong@hani.co.kr
原文: 訳J.S