原文入力:2009-02-06午前12:31:23
イ・ジョンヒ議員 入手写真公開
‘証拠不充分’ 検察主張の嘘と判明
目撃住民 “消防署員がホースを用役に渡した”
クォン・オソン記者キム・ミョンジン記者ソン・ホジン記者
←龍山撤去民犠牲者遺族たちが5日午後、ソウル市,鍾路区,堅志洞,曹渓寺で開かれた龍山惨事犠牲者のための時局法会で僧侶らと共に三拝を上げている。 キム・ギョンホ記者jijae@hani.co.kr
‘龍山撤去民惨事’を捜査する検察が用役業者職員らの介入を立証する警察採証資料を確保しながら、これに対してまともに捜査していないことが明らかになり、‘不公正捜査’論難が大きくなっている。
イ・ジョンヒ民主労働党議員は5日「この間警察の鎮圧作戦に用役業者職員が動員された証拠を探すことができなかったと主張してきた検察の主張がすべて嘘であったことが明確にあらわれた」として警察の採証写真4点を公開した。この写真には篭城初日の19日午前、篭城建物の向い側屋上で盾を持った警察の護衛の下に消火栓水砲を撃つ用役職員の顔がくっきり写っている。用役職員の水砲散布場面を正面から撮影した‘PD手帳’動画現場を同様の時間帯に警察兵力の後方から採証警察官が撮影したものと見られる。
イ議員は「龍山惨事を捜査中のソウル中央地検チョン・ビョンドゥ捜査本部長は‘ディレクター手帳’の報道に対して4日‘用役業者職員が水大砲を撃ったという篭城者陳述があったが、誰なのかが特定できなかった’と明らかにした」として「しかし検察はすでに警察から資料を提供されており1月30日にはソウル地方警察庁を押収捜索までして証拠を皆確保していた状況だった」と指摘した。彼は「これは検察捜査が警察の過剰鎮圧に免罪符をあげて撤去民らにだけ罪を着せるためのものであったということを端的に示している」としながら「国会の国政調査と特検導入が必ず必要だ」と主張した。
これに対して検察は「短い時間内に捜査結果を出さねばならないが20日明け方の火災死亡事件が私たちが明らかにしなければならない主要事件だった」として「警察で提出した採証資料があまりにもぼう大だったり動画分析に集中したので19日の状況にはあまり気を遣えなかったのが事実」と説明した。
‘龍山惨事’ 遺族ら,警察庁前で1人示威
一方、用役業者だけでなく消防当局も鎮圧過程に不適切に動員されたという証言が出てきた。惨事一日前の19日午前から現場を見守っていたという住民イ・某(46)氏は5日「19日午前10時頃、消防車がきて‘オソルギル(径路)’という食堂の前に止まり消防隊員がその前の消火栓のホースで水道と消防車を連結した」と話した。イ氏は続けて「(消防隊員らが)消防車から出たホースを3~4人の用役に渡し用役らがホースを持って(ムルポを発射した建物)屋上へ向かった。‘水圧が高く後に倒れる場合があるので気を付けなさい’という話もした」と付け加えた。検察はこれと関連して「(水砲)設置は警察が指示したが水圧が低くて撃てなかったので消防署員が水圧を高めてくれた後,用役職員が撃ったと見られる」と話した。
これに対して龍山消防署は「今回の作戦に警察要請で火災などに備えて出動した」としつつも警察や用役と合同作戦を行ってはいないと否認した。龍山消防署関係者は消防隊員が用役に渡したという住民証言と関連しては「警察の要請によってホースを警察に渡したことはあるが用役職員にホースを渡したことはない」と話した。 クォン・オソン,ソン・ホジン記者sage5th@hani.co.kr
←龍山撤去民惨事犠牲者遺族たちが5日午前ソウル,西大門区,渼芹洞警察庁玄関前で犠牲者らの遺影を持ってキム・ソクキ警察庁長官内定者の辞退を要求している。 キム・ミョンジン記者littleprince@hani.co.kr