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"このままでは北韓を失う"

登録:2010-10-20 11:53

原文入力:2010-10-20午前11:05:14(1914字)
韓半島平和フォーラム 創立1周年行事を開くイム・ドンウォン理事長
"北が中国影響圏に傾けば、それだけ平和・統一が遠ざかる"
"北 既存の西方政策 成果おさめられず北方政策に転換"

イ・ジェフン記者

イム理事長は韓半島平和フォーラム創立一周年行事と関連して18日、ソウル、永登浦区、文来洞の個人事務室で<ハンギョレ>記者と会い、このように話した。南北和解協力の政策能力と国民的同意基盤強化のために2009年9月7日にスタートした韓半島平和フォーラム(共同理事長 イム・ドンウォン、ペク・ナクチョン)は22日午後5時、ソウル、西大門区の延世同窓会館で創立一周年‘出版記念会・後援会’を開く。

イム理事長は最近、仁済大学術セミナー講演を通じ、北韓が既存の‘西方政策’から‘北方政策’に切り替えようとしていると見られるという分析を出した経緯がある。これと関連してイム理事長は 「北韓が1990年代に入り共産圏が崩壊し脱冷戦時代をむかえ、唯一の超強大国米国との関係正常化および韓国との関係改善で生存を追求する‘西方政策’を推進してきたが、去る20年の努力が成果を上げられず、韓・米が北韓の体制崩壊のための圧迫と制裁を強化するや政策を修正せざるをえなくなったと見られる」と診断した。続けて「(北韓は)ドイツと日本を抜き、第2の経済大国に浮上した中国の資本と技術に依存し経済を再建し、国家安保と体制保存を保証されることが生存と繁栄の道と決断したものと見られる」とし「中国とロシアとの関係を強化する‘北方政策’に切り替えようということ」と分析した。イム理事長は「東北3省振興計画を推進するにあたって北韓との経済協力が必須である中国は、北韓と戦略的協力関係を強化・発展させる政策を採択し、北韓をさらに積極的に囲い始めた」とし「中国と北韓はお互いをより一層切実に必要とすることになった」と指摘した。イム理事長は「これは南北経済共同体を形成し経済統合を通じて政治統合で平和統一を成し遂げなければならない我が国には深刻な打撃に他ならない」とし「決して北韓を失ってはいけない」と注文した。

李明博政府の対北韓政策に対するイム理事長のこういう憂慮と問題意識は、韓半島平和フォーラムが創立一周年をむかえ<再び、韓半島の道を問う>という460ページ分量の分厚い単行本を出版する理由と相対している。イム・ドンウォン、ペク・ナクチョン韓半島平和フォーラム共同理事長は序文で "我々は再び冷戦時代に戻ってしまった韓半島の現実で、韓半島が進まなければならない道を提示しようと思う"と単行本出版の理由を明確に明らかにした。

韓半島平和フォーラム会員が主軸を成した36人の筆者は重量感にあふれる。イム・ドンウォン、チョン・セヒョン、イ・ジョンソク前統一部長官、パク・ジョンチョン前大統領府統一外交安保政策室長、キム・マンボク前国家情報院長、イ・ボンジョ前統一部次官など金大中・盧武鉉政府の10年間‘対北韓和解協力・包容政策’を最前線で繰り広げてきた前職政府高位関係者たちが網羅された。ペク・ナクチョン ソウル大名誉教授、キム・サングン 6・15共同宣言実践南側委員会常任代表、アン・ビョンウク カトリック大教授、ファン・サンイク ソウル医大教授、ムン・チョンイン延世大教授、チョン・ヒョンベク成均館大教授、ト・ジョンファン詩人、イ・スンファン民和協政策委員長、イ・ジョンム ウリ民族助け合い運動平和分かち合いセンター所長など、学界と市民社会側の人々も大挙参加した。韓半島平和フォーラムの趣旨に合うよう‘政策経験+市民社会の情熱+学問的知恵’の化学的結合を通じ‘韓半島の道’を練り上げたということだ。

昨年9月のスタート時から南北関係および韓半島平和議題と関連した‘ドリームチーム’の面目を保ったという評価を受けてきた韓半島平和フォーラムは、これまでに6・15共同宣言10周年学術会議、10・4首脳宣言3周年学術会議をはじめとする月例討論会、キャスリン スチーブンス駐韓米国大使招請討論会、韓・日戦略対話など旺盛な活動をしてきた。先月14日には財政基盤強化のために社団法人設立総会を行った。 (02)707-0615

文イ・ジェフン記者 nomad@hani.co.kr

写真キム・ミョンジン記者littleprince@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/444543.html 訳J.S