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"天安艦から発見された吸着物質 水中爆薬の爆発材ではない"

登録:2010-10-13 08:57

原文入力:2010-10-12午後08:01:09(1309字)
言論労組など言論団体検証委も合調団結論に反論
"白色物質はbasaluminite(訳注:塩基アルミナ石)"…合調団 "新しい問題提起"
クォン・ヒョクチョル記者、パク・ジョンシク記者

←ノ・ジョンミョン‘言論3団体 天安艦調査結果言論報道検証委員会’委員が12日午前、国会憲政記念館で‘哨兵が目撃した閃光発生位置’と‘国防部が推定した爆発原点’が違えて発表されたことを地図で示し、総合報告書結果を発表している。 パク・ジョンシク記者 anaki@hani.co.kr

天安艦、民・軍合同調査団(合調団)が、天安艦が北韓魚雷に攻撃された決定的証拠として提示した魚雷推進部と天安艦船体の吸着物質は爆発と関係がない物質という主張が出てきた。

韓国記者協会と韓国PD連合会、全国言論労働組合が参加した‘天安艦調査結果言論報道検証委員会(検証委)’は12日午前、ソウル国会憲政記念館で開いた記者会見でこのように明らかにし、吸着物質の分子式は非結晶質バスアルミナイトであることが判明したと明らかにした。合調団は一貫して天安艦船体と魚雷推進部に付着した白色物質の成分が同じであり、吸着物質はアルミニウム添加水中爆薬の爆発材と説明してきた。

ノ・ジョンミョン検証委員長は「吸着物質の電子顕微分析(EMP)結果、アルミニウムと酸素、硫黄の含有量比がバスアルミナイトと一致することを確認した」とし「この物質は常温や低温で生成される水酸化物であり、魚雷爆発のような高温環境の産物にはなりえない」と話した。

検証委はイ・ジョンヒ民主労働党議員室が合調団から確保した天安艦煙突,魚雷プロペラなどの吸着物試料を譲り受け、カナダ メニトバ大学地質科学科分析室長であるヤン・パンソク地質学博士に分析を任せ、こういう結論を下した。ヤン・パンソク博士は9月24日から今月7日まで、X線回折分析(XRD),エネルギー分光分析(EDS),赤外線分光分析(FT-IR),電子顕微分析(EMP),レーザーラマン分光分析、走査電子顕微鏡(SEM)観察などの方法により吸着物質を分析した。検証委はヤン博士が科学雑誌<ネイチャー>に吸着物質分析結果を掲載する予定だと付け加えた。

ノ・ジョンミョン委員長は「当初、合調団が提示したデータ自体には問題がないが、吸着物質に対する定性分析をしただけで定量分析が可能なのに行わなかった」として「検証委は定量分析を通じて吸着物質の分子式を導き出しバスアルミナイトと判断した」と話した。

検証委の‘吸着物質が爆発とは関係がない’という主張に対し、国防部当局者は「今回のバスアルミナイト関連疑惑は新しい問題提起なので、合調団で活動した国防科学研究所(ADD)所属専門家たちに事実関係から確認してみる」と話した。

クォン・ヒョクチョル記者 nura@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/443447.html 訳J.S