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資産管理公社 違法公開採用…‘大学等級制 適用’露見

登録:2010-10-01 11:26

原文入力:2010-10-01午前08:23:13(1174字)
役員 娘 書類通過させようと
大学序列を覆した疑惑も

イユ・チュヒョン記者

金融機関の不良資産などを処理する公企業である韓国資産管理公社(KAMCO)が昨年、新入社員を選ぶ過程で全国の大学を上中下に序列化し点数に反映したことが明らかになった。これは出身学校などを理由に差別してはならず均等な就職機会を保障しなければならないという雇用政策基本法7条に反する。

チョ・ヨンテク民主党議員は30日、資産管理公社が昨年末 新入職員採用時に書類選考で反映した大学等級表を公開した。資産管理公社は国内のある報道機関が実施する大学評価を基準として学校順位を定めたが、韓国科学技術院(カイスト)等 8ヶ学校を‘上’(30点)に分類し、慶煕大など30ヶ学校は‘中’(27点),以下、順位のないその他大学は‘下’(24点), 専門大は21点、高卒以下は18点を与えた。書類選考は学校 30点、専攻 30点、語学 10点、単位 10点、資格免許 20点などから構成された。資産管理公社の関係者は「学閥主義を克服しようという政府方針により、2005年から大卒ではなくとも採用に応募できる‘開かれた採用’を導入したが、内部的には優秀人材を選ぶための基準を用意することが避けられなかった」とし「他の公企業も皆 事情は同じようなもの」と説明した。

チョ議員はまた「資産管理公社が大学等級を付ける過程で釈然としない理由で大学序列順位を定めていた」とし「偶然にも‘上’に等級が上がった大学が、今回合格した資産公社役員の娘が卒業した学校」とし、特恵疑惑を提起した。資産公社は書類選考→筆記試験→合宿面接→役員面接を通じ新入社員50人を選んだが、ここには資産公社のクォン・某経営管理本部長の娘が含まれていた。当時、資産公社公開採用には5561人が受験し競争率が111対1に達した。

問題はクォン本部長の娘が卒業した西江大が、2009年資産公社が参照した報道機関評価では9等を受けたが、資産公社の‘上’等級 8ヶ大学に属しているという点だ。9等の西江大が‘上’に入ったことにより本来 8等だった慶煕大は‘中’に押し出された。資産管理公社側は「‘上’等級はもう少し客観的な基準を探した結果、3年連続10位圏に入った学校を定めることになり、西江大が含まれた」とし「ブラインド面接など公社が持っている採用システム下では、いかなる特恵提供も不可能だ」と明らかにした。

イユ・チュヒョン記者 edigna@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/441769.html 訳J.S