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冷蔵庫・TV いっしょくたに分解…環境破壊物質‘シュ~’

登録:2010-09-24 11:56

原文入力:2010-09-23午後08:53:59(1720字)
環境害する家電品 廃棄
冷却器・電気コイルなど取り外し不法販売
フレオンガス・鉛など露出で 汚染深刻
管理・監督 粗末で 収集商 好き勝手に処理

ファン・チュンファ記者

←ソウル市内のあるリサイクルゴミ集荷場に冷却器が不法に除去された冷蔵庫が積み上げられている。こちらではブラウン管を取り壊したテレビも放置されている。イ・ジョンチャン先任記者 rhee@hani.co.kr

[現場]ソウル廃棄物集荷場

先月末、ソウル市内のある大型廃棄物集荷場。午前11時頃になると大型生活廃棄物除去班所属の環境美化員たちが近隣から回収した廃棄家具と廃棄家電製品をトラックに載せ次から次へ到着した。廃棄物をおろした環境美化員たちは家電製品の中から冷蔵庫とテレビを別に分類し、コンテナの片隅に移し、直ちにこれを分解し始めた。

ドライバーを利用して冷蔵庫の後方ねじを緩め鉄板を取り除くと冷却器があらわれた。‘シュ~’切断機を利用し冷却器と冷蔵庫の連結線を切り、白い煙が噴き出した。冷媒として使われるフレオンガスが空気中にそのまま放出された。テレビ分解も続いた。ブラウン管の後を槌で叩き、電気コイルを取り外した。冷蔵庫とテレビ5台を分解するのに10分もかからなかった。分類場の片隅には冷却器と電気コイルが外された冷蔵庫とテレビが山と積まれていた。

有害物質回収過程を経て廃棄されたり、リサイクルされなければならない廃棄電子製品がこのようにきちんとした手続きなしで無分別に扱われている。この過程で冷蔵庫冷却器冷媒やテレビ ブラウン管内の鉛などの有害物質が露出するなど深刻な環境破壊を起こしているという指摘が出ている。

現行 廃棄物管理法25条は、環境部や地方自治体に申告し許可を受けた事業者だけが廃家電製品を処理するよう規定している。冷蔵庫、テレビのような電子廃棄物は生産者と地方自治体が除去し韓国電子産業環境協会が運営するリサイクルセンターに送らなければならない。こちらで冷媒、オイルなどを安全に除去し環境汚染を減らすということだ。

だが、実際には電子廃棄物にある一部の‘お金になる’部品が民間‘古物商’で高価で取り引きされている。除去過程で不法な製品分解が起きるのもこういう理由からだ。統計を見ても、韓国電子産業環境協会に回収された冷蔵庫の内、冷却器が付着した冷蔵庫は17%水準に過ぎない。

ソウルS区のある環境美化員は「取り外した冷却器などは倉庫に保管し、一週間に一度 近くの古物商に売る」と話した。冷蔵庫の冷却器は1台 1万ウォン、電気コイルは1㎏当たり6000~8000ウォンを受け取るという。また別の環境美化員は「月給があまりに少ない時期に、小遣い稼ぎで始めたことが慣行になった」とし「今は作業班長や副班長が廃棄物を販売し私腹を肥やすのに利用している」と話した。

だが、こういう不法廃棄慣行が呼び起こす環境破壊は深刻な水準だ。10年ほど使った冷蔵庫には100g程度のフレオン ガスなどの冷媒が残っているが、専門家たちはこの程度の量ならばサッカー場8個分相当の広さのオゾン層を破壊することができると指摘する。最近、フレオン ガス代替冷媒として使われている水素ハイドロクロロフルオロカーボン(HCFCs)もやはり二酸化炭素より地球気温を1万倍速い速度で暖める温室ガス誘発物質だ。今年初めにはテレビ ブラウン管の分解過程で鉛に長く露出したある環境美化員が脳卒中で倒れた例もあった。
各地方自治体はこういう実態を知りながらも明確な対策を出せずにいる。ソウル市リサイクル政策チーム関係者は「お金になる冷却器などを一部古物商が取り扱っている問題点を知っているが、古物商が自由業なので管理・監督が難しいのが事実」と話した。

ファン・チュンファ記者 sflower@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/440662.html 訳J.S