原文入力:2010-09-23午後09:56:32(1222字)
遅れた公務員総動員令・排水施設 容量不足 被害を拡大
キム・ギョンウク記者、ホン・ヨンドク記者
中秋のお盆前日のわずか3時間余りの間に降った‘水爆弾’で、ソウルをはじめ首都圏一部地域が水浸しになったが‘対応無策’だった。このようにわずか数時間の間に降った豪雨にソウル・首都圏の一部に大きな被害が出たのは政府の‘遅れた’対応が作用したという指摘が出ている。
中央災害安全対策本部(中対本)が去る21日、ソウル市・仁川市・京畿道に公務員総動員令を下した時刻は午後4時30分頃だった。しかし、この時刻にはソウル、江西区、仁川西区などにすでに累積降水量200㎜を越える集中豪雨が降り、所々浸水したり交通が統制され、数千世帯が停電になるなどの被害が発生した以後だった。ソウル 江西区,禾谷洞、陽川区,新月洞、仁川 桂陽区などでは排水支援要請が激しかったが、この時は排水作業など力不足にならざるをえない時点だったと分析される。秋夕を翌日に控えて相当数の公務員らが帰省の途に出たところであり、被害復旧に出る公務員を動員に効果を上げにくかった。
不十分な排水処理施設も豪雨被害を増やした要因と指摘される。去る21日のソウル、光化門一帯の累積降水量は259.5㎜で、これまでの最高記録だった2005年9月30日の104.5㎜より2.5倍多かった。特に午後1時現在20.5㎜であった累積降水量は午後4時まで時間当り60~70㎜が降り注ぎ3時間後には200㎜を越えた状態であった。しかも雨水排水処理施設の容量は非常に不十分だった。ソウル市内の雨水ポンプ場は時間当り75㎜の降水量を処理でき、下水管は光化門地域などが時間当り75㎜を処理する基準で設計されたが、一部はまだ時間当り65㎜基準に留まっている。こういう処理容量では最近の気象異変などでさらに頻繁になっている局地性集中豪雨に対応するには限界があるという指摘だ。
ソウル市は下水管と雨水ポンプ場の排水処理容量を時間当り95㎜まで拡大することにし、来年末までに雨水ポンプ場41ヶ所の容量を増やすという計画を23日出した。残りの雨水ポンプ場70ヶ所の内、40ヶ所を2014年までに2500億ウォンをかけ追加増設することにした。
21日の集中豪雨で江原、寧越郡、キムサッカ面、玉洞川で野営していたキム・某(46)氏が亡くなり、イ・某(45)氏が失踪した。ソウル、禾谷洞・新月洞などで6169世帯が浸水するなど計1万4018世帯が浸水し1万1919人の被災者が発生し、2706世帯が停電になったと集計された。
キム・ギョンウク、ホン・ヨンドク記者 dash@hani.co.kr
原文: 訳J.S