原文入力:2010-09-16午前09:34:29(1619字)
オドノル 9選議員やぶり 共和中間選挙候補に
‘自慰行為禁止’猟奇公約も
"極右候補多く本戦で逆風の可能性" 分析も
クォン・テホ記者
←クリスティーン オドノル
"びっくりするような勝利"
14日米国、デラウェア州共和党上院議員候補予備選挙(プライマリ)で、無名のクリスティーン オドノル(41・女)が9選のマイク キャッスル(71)下院議員をはね除けるや米主要放送はこれをこのように表現した。
米国中間選挙で保守主義有権者運動団体の‘ティーパーティー’の威力がますます大きくなっている。ティーパーティーが支持したオドノルは共和党主流層が支持したキャッスル議員を55%対45%で余裕を持って抜き去った。一月前、無名な上に傷の多いオドノルは州知事を経た9選下院議員のキャッスルの相手ではなかった。しかしティーパーティーとセーラ・ペイリン前アラスカ州知事の支持宣言以後、支持率が急騰するなど状況が急変した。選挙過程でオドノルは脱税疑惑、融資滞納、公式席上での嘘などの道徳性問題が提起された。また、オドノルが2008年の上院議員選挙渦中に政治寄付金をレンタル費、小遣いなど個人的用途に使ったというオドノルの前選挙責任者による暴露も出てきたが、ティーパーティーの荒々しい波は阻めなかった。
キャッスル議員は共和党ながらも民主党色彩が強いのに比べ、オドノルはティーパーティー支持候補らしく非常に強く保守色を帯びている。カトリック教徒であるオドノルは特に性問題に関して、1950年代式の厳格な保守色を表わし堕胎禁止はもちろんポルノ禁止、自慰行為禁止まで公約に入れた。東部デラウェア州はジョー バイデン副大統領が36年間にわたり上院議員職を維持するなど民主党強勢地域であり、中道性向のキャッスル議員の方がより脅威だったため民主党には‘うれしい’結果という分析も出ている。
ニューハンプシャー州共和党上院議員候補選挙戦では開票が86%進行されてもティーパーティーの支持を受けたオビドゥ ラモンテイン弁護士と 主流層が支持したケリー アヨテ前州検察総長が1%内外の激しい競争を行った。これに先立ちティーパーティーは共和党上院議員候補選挙戦でアラスカ、ネバタ、コロラド、フロリダ、ケンタッキーなどで支持候補を当選させ、ユタ、ペンシルバニアなどでは落選対象だと目星をつけた現職共和党議員を落馬させた。
しかし、ティーパーティーが既存の共和党主流勢力ではない極右保守候補者らを共和党候補で当選させていることが、本戦ではむしろ中道性向票を失い共和党の上下院同時掌握戦略が難しくなるという展望も強い。実際<リアルポリティコ>等の政治専門サイトはこの日、予備選挙後デラウェアで民主党が勝利することを前提に上院で民主党が多数を守るだろうという分析を出した。
これと共に米下院の代表的親韓派議員であるチャールズ レンゴル(80)下院議員もニューヨーク民主党下院議員候補に確定した。20選のレンゴル議員は去る7月、賃貸料収入脱漏など13項目の倫理規定違反疑惑で議会倫理委員会に回付されバラク・オバマ大統領が辞退を勧めるなど政界引退が有力視されたが、逆に彼の落馬危機に黒人支持層が結集し無難に勝利をおさめた。彼の地方区はニューヨークの黒人居住地のハーレムだ。
この日、デラウェアなど7州の予備選挙が終わったことにより、去る2月から始まった民主・共和党候補選挙戦は18日のハワイ一ヶ所だけを残し事実上終えられた。 後は11月2日の最終本戦だけだ。ワシントン/クォン・テホ特派員 ho@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/america/440013.html 訳J.S