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対決に駆け上がった南北‘解氷’兆し

登録:2010-09-13 08:57
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/439401.html

原文入力:2010-09-12午後09:40:27(1628字)
北、離散家族対面提案…政府 "赤十字接触で 対面定例化 提案"
北、コメ要請・テスン号送還など相次ぐ‘宥和の動き’
全面的 関係復元‘天安艦’異見調整が変数

ソン・ウォンジェ記者

李明博政府の出帆以後、対立と対決に駆け上がった南北関係が局面転換の岐路をむかえているのではないかという分析が用心深く出てきている。
人道主義的懸案を媒介とした北韓の相次ぐ積極的対南措置と提案がこういう分析の背景に作用している。北側は10日、朝鮮赤十字社名義の通知文を通じ秋夕に際して金剛山で離散家族対面をしようと大韓赤十字社(韓赤)に提案した。先立って北側は去る4日、対北韓水害支援のためのコメと重機、セメントの提供を南側に要請した。7日には南側漁船テスン号を拿捕一ヶ月余ぶりに電撃的に送還した。

3日間隔で行われた北側の相次ぐ対南措置と提案は、核問題と天安艦事件にともなう二重の対北韓制裁を突破するため国際社会と南側に送る宥和の動きと解説される。北側は10日通知文で「今回の対面を契機に南北間の人道主義協力事業が活性化することを願う」と明らかにした。

南側もやはり水害支援のための緊急救護を名分として対北韓コメ支援に出ることにするなど北側の提案に制限的ではあるが呼応する雰囲気だ。政府高位当局者は12日 記者らと会い「北側が逆提案した対北韓水害支援と離散家族対面のための南北赤十字間実務接触と関連した韓国赤十字名義の対北韓通知文を週始めに送る予定」と明らかにした。また、この当局者は「離散家族対面のための南北赤十字実務接触で対面の定例化を提案する」と会談戦略の一部をほのめかした。

韓半島を巡る周辺国の動きも活発になった。武大偉中国、韓半島事務特別代表は先月16~18日に北韓を訪問したのに続き、韓国と日本、米国を相次ぎ訪問し6者会談再開問題などを議論した。スチーブン・ボズワース米国対北韓政策特別代表も12日の訪韓に続き、東京、北京を順に訪問する。日本<朝日新聞>が12日 「8月中旬、開城で南北高位関係者が秘密接触を持った」と報道するなど一部では南北水面下接触説も提起されている。

北韓の積極的な対南攻勢はひとまず水害と経済難克服のために外部の経済協力が切実だったためと見える。カット キャンベル米国国務部東アジア太平洋次官補は最近 「何らかの進展(6者会談再開)のために南北間にある種の和解措置が重要だ」と話した。これと関連して北側の最近の対南措置が米国の要求に対する肯定的回答の性格を帯びているという分析も出ている。

専門家たちは離散家族対面提案が持たらす南北関係復元の波及力に注目している。離散対面のための南北間協議過程で去る5月に切れた板門店赤十字チャンネルが再び復旧しうる。また、離散対面のためには去る2月に北側が凍結・閉鎖した金剛山離散家族面会所とホテルなどが再開されなければならない。金剛山観光再開関連議論が活発になる契機となりうる。離散対面を契機に南側社会の対北韓世論が友好的に反転することを期待したものという指摘もある。

今後のカギは天安艦沈没と関連した両者の見解差を調整することができるかだ。政府は元々、大規模食糧支援は離散家族対面定例化と北へ拉致された人・国軍捕虜の送還などの人道的問題と相互主義で解いていくという態度であった。だが、天安艦沈没以後、それに対する北側の謝罪・再発防止表明と先に連係させるという方針に変わった。大統領府当局者は「政府次元の大規模食糧支援など、全面的関係復元のためには天安艦に対する北側の真正性ある態度が必要だ」と話した。

ソン・ウォンジェ記者 wonje@hani.co.kr

原文: 訳J.S