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"中国 軍事大国化 心配の種" 警戒心高める

登録:2010-09-11 09:38
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/439311.html

原文入力:2010-09-10午後09:23:31(1355字)
10年間 国防予算
中国 4倍も増え
日本は 4% 減る

チョン・ナムグ記者

日本が中国の軍事大国化に警戒の声を一層強めている。
日本防衛省は10日に発表した2010年版防衛白書で「現在なされている(中国人民解放軍の)軍事力近代化は軍の能力を全面的に向上させようとする努力と考えられる」として「その具体的な未来像が明確でない」と‘不透明性’を指摘した。

白書は続けて「中国は我が国(日本)近隣海域などで活動を活発にしている」とし 「国防政策の不透明性や軍事力の動向は日本を含む地域・国際社会の心配の種として、慎重に分析する必要がある」と表現した。

防衛省は昨年の防衛白書で「中国が軍現代化にともなう未来ビジョンを明らかに示していない」として「中国の軍事力強化は日本安保と地域状況にどんな影響を与えるかが関心事だ」と表現した経緯があり、今年の白書のこういう表現はその水準が一層高まったものだ。<産経新聞>インターネット版はこの日 「今年の防衛白書が中国の軍事力自体を‘心配の種’と指摘した点が過去と大きく異なる」として「去る3~4月、中国海軍艦艇が2度にわたり沖縄付近公海上を通過し軍事訓練を行ったことに影響を受けたものと見られる」と説明した。

この日発表された白書によれば、中国の今年の国防予算は5191億中国元(約90兆ウォン)で、昨年に比べ9.8%増えた。中国は国防予算を2007~2009年の間、前年対比15%以上増やすなど最近10年間で3.92倍に増やした。反面、日本の国防費支出は最近10年間に4%ほど逆に減り、今年の支出額は4兆6826億円(約65兆ウォン)だ。

中国の軍事力強化に対応し日本は自衛隊の配置と運用を大きく変えようとする動きを見せている。総理直属諮問機関である‘新しい時代の安全保障と防衛力に関する懇談会’が今年末に予定された新防衛概要の作成を控え、去る8月末に提出した報告書は自衛隊の活動方式を守勢から攻勢に全面的に切り替えなければなければならないと提案している。

報告書は「(敵の攻撃に備え防衛力を準備し、配置することに留まる)今までの‘基盤的防衛力構想’をこれ以上は継承してはならない」と明示し、「新しい防衛力は普段から適時適切な運用を繰り返し、高い防衛能力を示す‘動的抑止力’でなければならない」と提案した。

実際、日本は天安艦事態以後に実施された去る7月の韓米合同軍事訓練に自衛隊将校4人を派遣し、海兵隊の創設を検討するなど自衛隊の活動範囲と方式を変えようとする動きをすでに見せている。

これに伴い、今後10年間の防衛計画を盛り込み今年末に作成を完了する‘新防衛概要’には中国の軍事力強化に対応した防衛態勢再確立方案が入れられるものと見られる。
防衛省関係者は「今年作成する新防衛概要では中国の軍事力強化に対する分析結果が反映されるだろう」と話した。

東京/チョン・ナムグ特派員 jeje@hani.co.kr

原文: 訳J.S