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5級採用合格者を6級任用しておきながら

登録:2010-09-09 09:18

原文入力:2010-09-09午前08:49:03(1343字)
脱落した前職大使の娘を2ヶ月後‘5級特別採用’
外交部、2006年にも‘姑息な特別採用’

キム・ギョンウク記者、イ・ジェフン記者

外交通商部がユ・ミョンファン前外交部長官の娘を‘不法特別採用’したのに先立ち、2006年にも5級特別採用をする際に前職大使の娘などを便法として採用したという情況が8日新たに明らかになった。

外交部は当時5級特別採用公告を出し合格者の一部を6級に任用し法令に違反し、その時に脱落した前職大使の子女らを2ヶ月後に追加特別採用を行い5級に合格させた。外交部は2回目の5級特別採用公告をホームページから削除し採用経緯を隠そうとしたという疑惑も買っている。

外交部の2006年採用および合格者公告などを調べれば、外交部はその年5月4日‘5級新規職員を募集する’という公告を出した後、6月27日に最終合格者8人を選抜した。だが、外交部はこれら8人の内、少なくとも2人を5級ではなく6級として任用した。

続けて外交部は2006年7月13日、再び新規特別採用公告を出し8月18日5級一般契約職公務員3人をさらに選抜した。この3人の中には5~6月特別採用で脱落した前職大使の娘であるホン・某氏、そしてH氏が含まれていた。この2人は今でも外交部で書記官として勤務中だ。ホン氏の夫 B氏は2007年外交部に採用され夫婦が揃って外交部で仕事をしている。

このように5級特別採用合格者を6級として任用したことは、公務員任用令第18条に違反したものだ。‘特別採用試験合格者の任用’を規定したこの条項には‘特別採用で公務員を任用する時には、その試験を実施する時の任用予定職位以外の職位に任用できない’と明示されている。行政安全部人材開発企画課関係者は「5級採用公告で募集した人を追加公告なしで6級として採用することは法令違反」としつつ「募集する職位に対する適任者がいなければ‘適任者なし’で処理し、新たに公募するのが一般的」と話した。

このために外交部が前職大使の娘などを合格させるため、5~6月に5級特別採用合格者2人以上を6級として任用する‘法令違反’を敢行し、二ヶ月後の特別採用を再度行ったのではないかという疑惑が起きている。外交部が2006年7~8月に2回目の採用公告などをホームページから見えなくした点はこういう疑惑を裏付ける。現在の外交部ホームページに上がっている当時の特別採用‘採用公告’には履歴書様式だけが入っており、‘書類選考合格者および試験計画’には全く的外れな‘2007夏季無給インターンシップ需要調査現況’資料が添付されている。

外交部関係者は「この懸案も現在の行政安全部監査チームが監査をしていると理解している」と話し、採用過程に問題があったことを事実上認めた。前職大使の娘であるホン氏は会議などを理由に、H氏は国外出張などを理由に電話がつながらなかった。

キム・ギョンウク、イ・ジェフン記者 dash@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/438873.html 訳J.S