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中国、北韓と蜜月…米、北にムチ

登録:2010-09-01 09:02
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/437629.html

原文入力:2010-08-31午後10:45:54(1704字)
‘韓半島外交’非常口がない
[ニュース分析]東北アジア情勢激動…6者会談 霧の中へ

イ・ジェフン記者

韓半島を含む東北アジアの情勢が激動している。北韓と中国両国が金正日国防委員長と胡錦濤国家主席の首脳会談結果を発表した直後、米国政府は30日(現地時間)対北韓追加制裁措置を公式発表した。北・中首脳の‘北韓-中国親善協力強化’公表に米国政府が‘制裁と圧迫持続’で応酬した形勢だ。
さらに9月初めには西海で韓-米連合対潜水艦訓練(5~9日)と中国人民解放軍北海艦隊の実弾訓練(1~4日)が予定されている。天安艦沈没事態以後‘韓・米・日’対‘北・中’の新冷戦的対立構図が強化される流れだ。

悪材料ばかりではない。金委員長と胡主席の首脳会談および6者会談議長の武大偉 中国韓半島事務特別代表の南北韓・日本・米国・ロシア歴訪協議が触発した6者会談再開可否議論は情勢変化の糸口になりうる。特に金委員長が胡主席との会談で「中国と緊密な対話と協力を通じて早急な期間内に6者会談を再開することを希望する」と明らかにしたという中国<新華社通信>報道と武大偉代表が31日6者会談再開と関連して‘新しい提案を関係国に提示する’という意向を表明したという岡田克也日本外相の伝言は注目すべきということが多数政府関係者と専門家たちの指摘だ。

だが、これに対する韓・米両国政府の反応は少なくとも表面的には冷淡だ。ロバート・アインホン米国国務部非拡散および軍縮担当特別補佐官は、追加対北韓制裁措置を説明する記者会見で北韓の会談復帰だけでは意味がないとし、「北韓は9・19共同声明、特に非核化約束を守ろうとする後戻りのできない具体的な措置を取らなければならない」と強調した。北側が先に‘具体的非核化措置’をもって6者会談再開意志を証明しなければならないということだ。韓国政府の高位当局者も31日、金委員長の6者会談関連発言に対して「もう少し分析・評価してみなければならないが、現時点では非核化の側面で新たな変化は感知されない」として「中国の発表とは異なり、北側首脳会談発表文に6者会談に対する言及が全くないという事実に注目する」と話した。

外交安保分野前職高位要人は「現在は情勢を安定させ6者会談を再開させる動力が見られない」と憂慮した。北韓や米国のどちらかでも既存態度を変えれば情勢変化が可能だが、当分は期待しにくいということだ。北側が米国の追加対北韓制裁措置にあっても寧辺核施設の凍結・不能化など先制的非核化措置を取る可能性は殆どないというのが専門家たちの指摘だ。北側は9月上旬に予定された党代表者会を契機に内部結束を強化しなければならない必要も強い。米国もまた、ワシントン政界に‘北韓嫌悪の雰囲気’が強いのみならず、バラク・オバマ大統領が11月中間選挙以前に国内政治的負担を抱いて積極的な交渉路線には旋回しにくいという観測が多い。韓国政府はこの日、北韓水害にともなう100億ウォン規模の人道的緊急救護方針を発表したが、在庫米があふれているのにも関わらず‘対北韓コメ支援はない’として、対北韓政策に変化を与える考えのないことを強調した。

結局、情勢変化の動力と関連して注目する点は金委員長から‘6者会談早期再開希望’発言を引き出した中国の動きだ。これと関連して米国中間選挙直後の11月、ワシントンで開かれる胡主席とオバマ大統領の首脳会談に注目する必要がある。前職核心関係者は「米-中の戦略的調整と妥協の結果が韓半島情勢の分岐点になるだろう」と話した。6者会談韓国首席代表のウィ・ソンナク韓半島平和交渉本部長が今週中に予定になかった米国訪問協議に出ることにしたのも、こういう中国主導の情勢変化の可能性と関連した対応方案協議が必要だという判断のためと見える。

イ・ジェフン記者 nomad@hani.co.kr

原文: 訳J.S