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キム・テホ総理候補、選挙費用 10億 特恵貸し出し疑惑

登録:2010-08-25 10:49

原文入力:2010-08-25午前08:37:55(2013字)
2006年 道知事出馬時‘父親名義 6億ウォン’等 銀行から借り
父親財産の5倍規模…シン・ジェミンは乗用車不法後援 受ける

ソン・ホジン記者、ノ・ヒョンウン記者

← "陳謝" 連発 お詫びのあいさつ  キム・テホ国務総理候補者が24日午前、国会で開かれた人事聴聞会で挨拶に先立ち、腰を深く曲げ挨拶している。キム候補者は聴聞会の途中で議員らが財産申告脱落、夫人の官用車個人的使用などを問い質すや "申し訳ない" として数回謝罪を継続した。 パク・ジョンシク記者 anaki@hani.co.kr

キム・テホ国務総理候補者が2006年道知事選挙時、銀行法に違反する‘不法貸し出し’で10億ウォンの選挙費用を用意したという疑惑が提起された。‘疑惑の百貨店’シン・ジェミン文化体育観光部長官候補者は財閥系列会社に高級乗用車を支援された事実が明らかになり、明白な政治資金法違反という指摘が出ている。

キム候補者は24日、国会人事聴聞会で選挙費用中10億ウォンの出処に対して「金融機関で借りたお金」としつつ「4億ウォンは知人名義で、6億ウォンは父親名義で借りた」と解明した。これに対しチョ・スンヒョン自由先進党議員は「銀行法38条には政治資金貸し出しを禁じている」として「当時、道知事再選に出たキム候補者の地位を利用し名義を借りて銀行から非常に簡単に10億ウォンの貸し出しを受け選挙を行ったこと」と疑惑を提起した。金融機関がキム候補者の知人と父親に貸し出した10億ウォンが、選挙資金として使われることを知っていたとすれば銀行法違反になる。

パク・ソンスク民主党議員は「父親の財産が1億3千万ウォンなのに銀行は何を信じて6億ウォンも貸すか」として「これは特恵」と話した。キム候補者は「父親が信用貸し出しを受けたようだ」と答えたが、夜まで続いた聴聞会では「確認してみると父親の貸し出し金に対し連帯保証があった」と訂正した。キム候補者の実務者は「父親の貸し出し金6億に対する連帯保証人の場合、3億はキム候補者、また残りの3億はキム候補者の弟(妹)」と証言した。

当時、キム候補者の父親に貸し出ししたのは慶南銀行と農協であり、この2金融機関は全て慶南道の金庫銀行だ。したがってキム候補者が優越地位を利用して2つの金融機関に圧力を加えたのではないかという疑惑が提起される。都市銀行関係者は「担保がないなら正常な与信システムでは6億ウォンの貸し出しが不可能だ」と話した。また、キム候補者のために残り4億の貸し出しを受けた知人がアン・サングン国務総理国務次長内定者という点も疑惑の対象だ。アン内定者は2008年慶南副知事に任命され、今回は総理室国務次長に内定した。野党は代価性地位保障ではないかと疑っている。検察関係者は「父親やアン内定者がキム候補者のために金を借りたことは借名取り引きを禁止した金融実名制法違反であり、銀行が実質受恵者がキム候補者ということを知りながら貸したとすれば銀行法違反、わいろ疑惑が適用されうる」と話した。

シン・ジェミン候補者は李明博大統領選候補キャンプで活動した2007年、ロッテグループ会長一家が運営する建設資材納品業者C社からグレンジャー乗用車を支援された事実が新たに明らかになった。

チャン・ビョンワン民主党議員がこの日公開した該当車両貸与契約書写本によれば、2007年1月から2008年3月までの貸与期間に対する賃借人はC社だが、運転者免許番号はシン候補者のものが記されている。シン候補者は「2007年1月から4ヶ月間、グレンジャー乗用車のレンタル費をC社が出したのは事実」として「問題になりうると思い2007年5月からは費用を自ら負担したが、適切でなかった」と認めた。

法曹界ではシン候補者が政治資金法に違反したと見なければならないという見解が優勢だ。検察関係者は「シン候補者は2007年当時、李明博候補キャンプで公式に活動していたので政治資金法上の政治家」とし「企業体が提供したグレンジャー車両はもちろん、シン候補者の夫人が受け取ったという諮問料名目の5千万ウォン余りも給与という証明ができなければ‘政治家シン・ジェミン’に提供された不法政治資金と見ることができる」と話した。

現行政治資金法は「この法に定めのない方法で政治資金を寄付したり寄付を受けた者は5年以下の懲役または1千万ウォン以下の罰金に処する」(第45条 政治資金不正授受罪)とされている。

ソン・ホジン、ノ・ヒョンウン記者 dmzsong@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/436551.html 訳J.S