原文入力:2010-08-16午後10:14:31(2367字)
オリンパス・三星電子・ソニーなど新製品発売 相次ぎ
業界 "今年 占有率 30%突破…来年 50% 越える"
<ハイブリッド:レンズ交換式>
ク・ポングォン記者
←ハイブリッド デジカメ
生態系と同様にカメラ分野でも純種は雑種に結局 押し出されるのだろうか? 一時的な流行が終われば、永い歳月の検証を経た‘優秀形質’の価値が再び明らかになるのだろうか?
カメラの世界で純粋血統と雑種血統の間に活発な競争が起き、既存秩序が転倒するか否かに関心が集まっている。用途別にレンズを換えて使える一眼レンズ反射式デジタルカメラ(DSLR)と、携帯と操作が便利なコンパクト デジカメ(トックタギ)に2分されていた市場に‘雑種’(ハイブリッド)が出現して始まった変化だ。
ハイブリッド デジカメはコンパクト デジカメの小さく軽いということに一眼レンズ反射式カメラの特徴であるレンズ交換性と操作性を備えた、新概念製品だ。‘雑種’という名前が語るように、2つの範疇製品の特徴を混合して作ったことが特徴だ。ピューファインダーを通して見えるとおりに撮れる一眼レフ式カメラには反射鏡と5角プリズムが必須であり、これがカメラの形を決める要因だった。だが、デジタル技術は鏡がなくとも‘カメラに見えるとおり’撮れるようにし、大きさと重さも大幅に減らした。日本では‘ミラーレス’(Mirrorless)レンズ交換デジカメと呼ばれる。
国内では2008年12月、パナソニックが‘ルミックス G1’を出して始まった。昨年、オリンパスが長方形の‘ペン’シリーズとレンズ群を紹介し旋風的人気を呼び、パナソニックも大きさを大幅に減らした‘GF1’を出した。三星電子もこの分野に飛び込み‘NX10’を発売し高級型カメラ市場への再挑戦を約束した。今年はソニーも‘NEX5’と‘NEX3’を持ってこの市場に進入した。ニコンまでが来年には製品を出すと明らかにした状態だ。
ソニーが去る6月、国内発売したNEXは発売50日間で1万台を販売する実績を上げた。NEX5はレンズ交換式カメラとして最も小さいが一眼レンズ反射式デジカメ水準の1420万画素イメージ センサーを備えているのが特徴だ。待機需要が反映された発売初期という点を考慮しても、ソニーの実績は既存企業等を苦しませている。ソニーコリア ペ・ジフン チーム長は「ソニーでNEX販売量が一眼レフ式デジカメの2倍水準」として「国内デジカメ市場でハイブリッドの占有率は、今年前半期 23%だったがNEX発売以後に30%を越え、来年には50%以上だと見る」と話した。
オリンパス、パナソニック、三星などが切り開き競ってきたハイブリッド市場に対し、キヤノン、ニコン、ソニーなど高級型カメラ市場の強者たちは‘マイナー企業等のスキ間市場’として意識的に無視してきた。実際にハイブリッド市場を切り開いたパナソニックとオリンパスは、キヤノンとニコンが主導する高級カメラ市場で苦戦し、既存強者らの主導力を押し倒すために競争の枠組みを変えなければならないという認識から出発した。2つの業者は‘マイクロ フォーサーズ’という規格を作り、共同で使いレンズを共有する連合戦線を広げている。三星もミノルタ、ペンタックスと規格を共有する戦略を用い高級カメラ市場進出を試みてきたが連続して失敗した後、独自規格でハイブリッド分野に参入した。
メジャー企業らが‘スキ間’と見た市場に飛び込んだのは、ハイブリッドが無視できない規模に成長しているという点と‘自分の肉を切って食うこと’を憂慮し腕組みをしていることはできないことを示している。昨年7月に発売されたオリンパス‘ペン’は去る1年間、月平均30%を上回る成長率を示し、会社全体の発売デジカメ中 40%越える占有率で主力製品となった。
←国内ハイブリッド デジカメ 月別販売推移
ハイブリッド デジカメがレンズ交換式カメラ市場の既存秩序を揺さぶっている姿は、売り上げと占有率増加の他にも色々と現れている。中位圏業者から先頭業者に競争が拡大しながら多様なモデルと新技術が採用され、多様なアクセサリー製品が生まれている。高級型カメラ市場での成功は‘サードパーティー’の存在有無にもかかっている。カメラ製造業者が提供するレンズの他に、シグマ、トキナー、タムロンなどのようなレンズ専門業者(サードパーティー)らがニコンやキヤノン用レンズを作っていて、これら製品の使用者たちは豊富な選択幅に満足している。
ハイブリッド デジカメは特に女性利用者が高い比重を占めている。オリンパス韓国によれば、ペン購買者に占める女性比重は52%だ。これと共にハイブリッド デジカメは専門家級の写真愛好家の間にも急速に広がっている。NEXが発売されてからいくらも経たずにライカ、キヤノン、ニコン、ペンタックス レンズ用アダプタがサードパーティーにより発売された。写真マニアたちはカメラ本体に劣らず お金をレンズ購入に注ぐ傾向が強く、他の商標の製品に変えようと思う場合、転換費用が高い。アダプタがあれば既存カメラ本体とレンズを維持しながらレンズを変えて使える携帯用補助デジカメを購入するのに大きく役立つ。
三星も来月中に長方形デザインを採択した新形態のレンズ交換式デジカメを出す予定であり、国内でのハイブリッド デジカメ競争はさらに熱くなる展望だ。 ク・ポングォン記者 starry9@hani.co.kr