原文入力:2010-08-11午後05:32:37(1224字)
検察 "複数の証拠が女子職員 キム氏側主張に符合"
セクハラは刑事処罰対象ではなく‘無嫌疑’
高敞郡守の女子職員‘名誉毀損’告訴も不起訴
パク・イムグン記者
イ・ガンス全北高敞郡守が自身にセクハラをしたと明らかにしたことで名誉毀損疑惑で告訴された前高敞郡女子職員に検察が名誉毀損疑惑がないと結論付けた。これに伴い‘セクハラをしなかった’というこの郡守の主張が偽りであることが明らかになる可能性が強まった。
全州地検井邑支庁は、イ郡守が前高敞郡契約職女子職員キム・某(23)氏と家族など6人を公職選挙法違反(虚偽事実流布)および名誉毀損疑惑で告訴した事件に対し 「証拠不充分につき不起訴処分(疑惑なし)をした」と11日明らかにした。
検察は不起訴処分理由書で 「女子職員キム氏の友人パク・某氏などの参考人陳述およびキム氏が友人たちと交わしたインターネット メッセンジャー記録、録音収録などの関連証拠がキム氏側の主張に符合する」と明らかにした。続けて「去る1月、郡議会議長室でパク・ヒョンギュ前議長は女子職員キム氏に写真モデルをしてみろとの提案をしたが、同席したイ郡守はヌードモデルを提案したことはないし、以後にもヌードモデルを勧めたことはないと述べた」とし「しかし、これらの主張だけでは女子職員キム氏らの被疑事実を認めるには不足する」と明示した。
検察は誹謗による名誉毀損疑惑に対しても「参考人陳述と関連証拠が女子職員キム氏らの主張に符合する」と付け加えた。
被害者側ファン・ソンチョル弁護士は「検察が全方向的に捜査しセクハラがあったと事実上結論を下した」と語った。被害者キム氏の父親(51)は「今回の検察捜査でセクハラがあったことがわかった」として「それでも、イ郡守側は検察がセクハラ疑惑を刑事的に処罰できず‘無嫌疑’を下した点だけを強調しセクハラ自体がなかったと糊塗している」と話した。
キム氏は6・2地方選挙を控えた去る5月2～4日、キム・チュンジン国会議員のホームページと国家人権委員会のホームページなどに‘職場内セクハラ関連問題です’という題名でイ郡守とパク前高敞郡議会議長が自身にセクハラしたという文を載せ、5月6日には全北警察庁に２人を告訴した。しかし警察はセクハラが刑事処罰対象でないという理由で無嫌疑結論を下した。
すると、イ郡守はキム氏を名誉毀損などの疑惑で告訴し、これに対しキム氏は7月23日、イ郡守を誣告・侮辱・強制わいせつ・強要疑惑で、パク前議長を侮辱・強要疑惑で各々検察に告訴した状態だ。パク・イムグン記者 pik007＠hani.co.kr
原文: 訳J.S