原文入力:2010-08-10午後07:44:55(1674字)
"韓日併合 源泉無効 言及されねば"…韓国政府も努力不足
サハリン韓国人 支援 約束などは肯定的評価 "誠意表示はしたもよう"
チョ・キウォン記者
←菅直人日本総理が10日午後、東京総理官邸で開かれた記者会見に先立ち挨拶している。 東京/ロイター連合ニュース
"一歩前進ではなく半歩前進だ。"
韓日合併条約が源泉無効という内容の韓日知識人共同声明に参加したキム・ヨンホ柳韓大総長は10日、菅直人日本総理の韓日合併100周年談話を "期待に大きく及ばない" と評価した。
キム総長は菅総理が談話文で 「韓国人の意向に反してなされた植民地支配」 と明らかにしたことに対し、韓日合併条約の不法性の一側面に触れたに過ぎないと評価した。 「一定程度は肯定的だが源泉無効に対する直接言及は結局ないではないか」ということだ。キム総長など韓国と日本の知識人200人余りは去る5月、1910年に締結された韓日合併条約は‘不義・不当なもので源泉無効’という内容を骨格とした‘韓日合併100年韓日知識人共同声明’をソウルと東京で同時に発表した。
キム総長は韓国側の努力も不足していたと物足りなさを表わした。「韓国報道機関と国会、政府次元で日本に強度の高い圧力を加えるべきなのに、そう出来なくて惜しい」と話した。「我が国の国会次元で決議文を発表することもできなかったのか」と話した。キム総長は韓日知識人共同声明を支持する海外知識人声明発表等を通じて、韓日合併条約が源泉無効であることを継続して主張すると明らかにした。キム総長は先月29日、中国の日本史学会が支持声明を発表したのに続き、中国朝鮮史学会と東南アジア知識人社会でも支持声明が続く予定だと明らかにした。
1992年から韓日合併条約の不法性を深く掘り下げてきたイ・テジン ソウル大名誉教授(国史学)は「日本の国内的な政治状況と連結されたためかもしれないが、韓日合併100周年の重要性に比べ日本がとても誠意がない態度を示したようだ」として「‘日本は結局この程度しかなれないのか’という懐疑感を抱く」と話した。
菅総理の談話は物足りないが肯定的に評価するに足るものはあるという意見も多かった。イ・ウォンドク国民大教授(日本研究所長)は 「今回の談話で韓日合併条約が強制的になされたということを暗示した」として「物足りないが誠意の表示はしたと見られる」と話した。「日本が韓国を特定して今回の談話を発表したということも重要だ」と語った。イ教授は菅総理が党内外で困難に出会っているにも関わらず、韓日合併100周年に談話文を発表したこと自体が肯定的評価を受けるに値すると話した。菅総理は9月の民主党代表選挙を控えている。民主党保守派と自民党には、今回の談話により韓国に対する賠償問題が再び大きくなりうるという理由で談話文に対する反対世論が強い。
チン・チャンス世宗研究所研究員は「韓日合併条約が強制的な性格だという内容は日本の教科書にも載っている。論争があっても勇気を持って強制性があると言えなかったのだろうか」として物足りなさを現わした。しかしチン研究員は「今回の談話が終わりではないという点が重要だ」として「今回水路が開かれ好循環することが重要だ」と話した。
彼は 「今回の談話を韓国で肯定的に評価し一定程度 肯定的に回答すれば、日本政府も日本国内右翼を説得する材料となる」と話した。チン研究員は日本が言葉だけでなく行動で見せてくれることが最も重要だと主張した。「そのような面で今回の談話を通じてサハリン韓国人支援、韓半島出身者の遺骨返還支援を明らかにしたことは肯定的に評価するに値する」と話した。
チョ・ギウォン、キル・ユンヒョン記者 garden@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/434420.html 訳J.S