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ニンニク 価格暴騰…‘天安艦対北韓制裁’で搬入中断 重なる

登録:2010-08-04 07:37

原文入力:2010-08-03午後09:04:17(1203字)
寒波で生産量 減り
中国‘投機’まで加勢
1年前より2倍に上がる

キム・ソンファン記者

ニンニク価格が厳しい。今春の寒波で国内産ニンニク生産量が減った状況で、天安艦事態後の北韓産ニンニク搬入が途切れ、中国では‘ニンニク買い占め’現象まで広がりニンニク価格が暴騰している。
これに対し政府が急きょ中国産ニンニクの確保に出たが、最大シーズンであるチュソク(訳注:お盆、今年は9/22)時まで‘ニンニク波動’が続くものと見られる。

3日、農水産物流通公社(AT)が集計した剝きニンニク1㎏の2日現在の全国平均小売価格は1万400ウォンで、1年前(5783ウォン)に比べて倍近くに上がった。今年初め6000ウォン台で出発したニンニク価格上昇がなかなか止まらず、さらに険しくなる傾向だ。これに対し農林水産食品部は先月1日、ニンニク価格安定のために‘低率関税割当’(TRQ)を適用する中国産ニンニク1万2603tを輸入し来る10月前までに市場に投入することにした。だが、中国でもニンニクの作柄が良くなく物量が足りないばかりか価格も昨年よりぐんと跳ねあがった。

ニンニク価格暴騰の最大の理由は、春まで続いた寒波と曇天で今年のニンニク生産量が平年より大きく減ったためだ。統計庁調査によれば、今年のニンニク栽培面積は昨年より14.9%減った2億2400万㎡であり、生産量(6月末基準26万t)も昨年より27%減った。泣きっ面にハチの‘外部変数’も生じた。昨年国内輸入ニンニクの20%ほど(約8000t)を占めた北韓産ニンニクが今年は天安艦事態にともなう政府の対北韓制裁で6月から搬入が中断された。

これにともなう供給空白を中国産で埋めようとしたが、これも容易ではない。中国でも昨年からニンニク価格が沸騰し始め1年半の間にニンニク価格が10倍以上に暴騰するほど波動を起こしているためだ。特に中国のニンニク主産地では今春は日照り、夏には洪水被害で生産量が急減した状況だ。

政府は来る10日に初の低率関税割当物量の中国産ニンニク4800tが入ってくれば多少は息がつけると期待するが、ニンニク価格上昇を完全に抑えることは難しいものと見られる。

ノ・ホヨン韓国農村経済研究院野菜観測研究員は 「民間の輸入物量まで支えるならば、今月のニンニク価格上昇幅はそれほど高くならないかもしれない」として「しかし、低率関税割当だけでニンニク価格を抑えるには力不足で、9月のチュソク前に再び蠢くだろう」と憂慮した。

キム・ソンファン記者 hwany@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/433426.html 訳J.S