12日(現地時間)、イランは米国が攻撃を再開した場合、核兵器級の高濃縮ウランの製造もあり得ると反論した。ドナルド・トランプ米大統領が11日にホルムズ海峡の航行支援作戦である「プロジェクト・フリーダム(解放プロジェクト)」の再開を検討していると明らかにしたのに続き、トランプ大統領がイランを標的とした軍事オプションの再開を検討しているという報道が出たことを受けての対応だ。
イラン国会の国家安全保障・外交委員会報道官であるエブラヒム・レザエイ議員は12日、Xへの投稿で、「(米国が)攻撃を再開した場合、イランの選択肢の一つは(ウラン濃縮度)90%の濃縮になるだろう」とし、「国会でこの選択肢を検討している」と明らかにした。濃縮度90%のウランは、直ちに核兵器化できるレベル。イランは現在、濃縮度60%の濃縮ウラン440キログラムを保有している。
これに先立ち、米国との交渉を主導したモハンマド・バゲル・ガリバフ議長は11日、Xへの投稿で、「我が軍はあらゆる侵略に断固として対応する準備ができている」とし、「彼らは驚愕することになるだろう」と書き込んだ。
これは、ドナルド・トランプ米大統領がイランとの停戦が崩壊寸前だとし、イランへの攻撃再開の可能性を示唆していることに対する対抗措置とみられる。トランプ大統領は、米ワシントンのホワイトハウスで現地時間11日に開かれた行事後の記者団との質疑応答で、イランとの停戦状態について問われると、「信じられないほど脆弱だ。今、最も弱い状態だ」としたうえで、イランから受け取った終戦案について「読むのに時間を無駄にしたくなかった」、「ゴミのような提案だ」と非難した。
中断していたホルムズ海峡の航行支援作戦であるプロジェクト・フリーダムの再開も検討していると明らかにした。トランプ大統領は11日、FOXニュースやCBSなどの電話インタビューで、プロジェクト・フリーダムが再開されれば、今度は商船の護衛にとどまらず「はるかに深刻なレベル」になると予告した。米メディアの「アクシオス」は、米当局者3人の話として、トランプ大統領が同日、J・D・バンス副大統領、マルコ・ルビオ国務長官、ピート・ヘグセス国防長官、ジョン・ラトクリフ中央情報局(CIA)長官らの主な安全保障チームとイランへの対応策を議論する会議を開いたと報じ、トランプ大統領が軍事オプションの再開に傾いていると伝えた。