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8月から‘時速130km 電気自動車’走る

登録:2010-07-31 10:28

原文入力:2010-07-30午後08:15:36(1824字)
現代・起亜車 i10 基盤 発売
7時間充電で160km走行
"グリーンカーに死活" ロードマップ 出す

イ・ヒョンソプ記者

←‘アイテン’(i10) /現代・起亜車 親環境車 ロードマップ

現代・起亜自動車の親環境車実用化方案がまもなく国内道路上で始まる。現代車は一回充電すれば160kmまでの走行が可能で、最高速度が時速130kmに達する高速電気自動車を来月から国内で初めて披露し、今年末に米国で、来年初に国内でソナタ ハイブリッドも発売すると30日明らかにした。

■国産高速電気自動車 お披露目
現代・起亜車の初の電気自動車はヨーロッパとインドなどで売れている軽自動車‘アイテン’(i10・写真)を基盤に作られる。来月末、公共機関に30台が試験供給されるこの電気車は、50Kw交流インダクションモーターにリチウムイオン ポリマーバッテリーを搭載する。この車両は急速充電に30分、完全充電するには7時間かかる。燃料補給の実用性において、今年から道路走行が許された低速電気自動車とは比較にならないほど優れている。一回の充電で160km走ることができ、手頃な距離なら追加充電なしで往復できる。最高時速も130kmで、高速道路を走行するのに不便はない。

現代・起亜車はこの電気自動車を今年、公共機関を中心に示範運行した後、来年から本格量産に入ることになる。来年にはアイテン電気自動車だけでなく、起亜車モデルを基本とした電気自動車量産モデルもリリースする計画だ。まだモデルは確定していないが、現代車のヨーロッパ型モデル‘ベンガ’が採択される可能性が大きい。今年3月ジュネーブモーターショーで初めて顔見せしたベンガ電気自動車は高効率の電気モーターと24kWhリチウムイオン ポリマーバッテリーを採用し、一回の充電で180kmの走行が可能で、最高速度は時速140kmに達する。停止状態から時速100kmまでの到達時間が11.8秒しかかからないなど優れた加速性能を誇る。

■グリーンカーは選択ではなく生存競争
現代車が今年末、米国市場に出すソナタ ハイブリッドは国産技術で作った販売用車両としては初めての‘グリーンカー’だ。去る3月、ニューヨークモーターショーに登場したソナタ ハイブリッドは、既存アバンテ・フォルテ ハイブリッドとは異なり、‘ハードタイプ フル ハイブリッド’車両だ。ハードタイプ ハイブリッドとは、電気モーターだけでも走ることができるハイブリッド車両を意味する。ソナタ ハイブリッドは2.4ハイブリッド専用エンジンと30kW級モーターとハイブリッド用6段自動変速機を搭載している。停止状態から時速100kmに達するのに9.2秒で、ガソリン車両に劣らない性能を示しながらも燃費は20km/lと効率が高い。価格は米国で基本モデルが2万6000ドル水準になるものと見られる。起亜車のK5ハイブリッドも来年発売される予定だ。現代・起亜車はこれに留まらず、2012年にはプラグイン ハイブリッド(電気をコンセントで直接充電するハイブリッド車両)も商用化する計画だ。水素を利用し電気を充電して走る水素燃料電池自動車も2012年には少量量産が始まる計画だ。

現代・起亜車がこのようにグリーンカー開発に死活をかけているのは、会社の生存がかかった問題であるためだ。各国の燃費・二酸化炭素規制強化、無公害車両義務割当販売制など環境規制が強化されている状況で、グリーンカー開発に遅れをとれば一瞬にして衰退しかねない。各国政府もこれを後押ししている。 米国政府は2009年から親環境車関連製造業者に大規模税制恩恵と共に研究開発費を支援している。日本は2009年から政府主導で総額210億円規模の次世代バッテリー開発を始め、ヨーロッパ連合(EU)も50億ユーロの予算を用意し多様な親環境車両開発およびインフラ構築を支援している。現代・起亜車関係者は 「親環境技術、親環境自動車は自動車企業の存廃を決める核心競争力に位置し、私たちもそれに沿って総力を傾けている」と話した。

イ・ヒョンソプ記者 sublee@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/car/432888.html 訳J.S