内乱首謀容疑で起訴された尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領が無期懲役を言い渡された19日午後6時ごろ、京畿道義王市(ウィワンシ)のソウル拘置所前には、太極旗と星条旗を振りながら「大統領を釈放せよ」と叫ぶ10人あまりの人々が集まっていた。うち半数はカメラなどでライブ配信をおこなっていた。
尹前大統領はこの日午後3時、ソウル中央地裁で行われた裁判で、内乱首謀罪で無期懲役の判決を受けた。無期懲役となった尹前大統領はこの日、ソウル拘置所に戻った。この日、市民団体「新自由連帯」は午後5時から10時まで、ソウル拘置所第1駐車場で2千人規模の集会を届け出ていた。
しかし、この日の集会場所となったソウル拘置所第1駐車場も、閑散としているのは同じだった。集会現場には100脚以上のプラスチックの椅子が置かれ、ステージなどが設置されていたが、現場にいたのは5人にも満たなかった。拘置所へと向かう道にも、尹前大統領の写真入りの横断幕が並んでいるだけで、人はほとんど見えなかった。むしろ集会現場を管理するために出動した警察官の方が参加者よりも多かった。
尹前大統領が裁判に出廷するため、この日午後12時30分ごろにソウル拘置所を出発した際も、拘置所前は比較的閑散としていた。一部の参加者がクェンガリ(鉦)を鳴らしながら「尹錫悦大統領」と連呼したものの、特に衝突は起きなかった。この日、警察は主にソウル中央地裁に人が集中すると予想したため、ソウル拘置所前に配置した警察官は通常通りの人数だった。
一方、尹前大統領は無期懲役を言い渡されたが、今後もソウル拘置所で2坪台の独房での生活を続けることになる。未決囚(刑が確定していない被告人)としてこれまでと同じ収監生活を送ることになるからだ。この日、拘置所に戻った尹前大統領の最初の夕食のメニューは、エゴマとワカメのスープ、トッカルビ、野菜の煮物、白菜キムチ、雑穀飯だった。