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合調団、天安艦‘爆発原点’も間違い

登録:2010-07-21 11:25

原文入力:2010-07-20午後08:48:25(2227字)

イ・チュンシン記者

←動画で確認されたTOD方位角。爆発後、筐体が潮流に乗り南進するにつれ、TOD方位角も一定の割合で減少していることが分かる。検証委 提供

民軍合同調査団が発表した天安艦‘爆発原点’が間違っていることが明らかになった。
言論3団体‘天安艦調査結果言論報道検証委員会’(検証委)は20日「天安艦が魚雷襲撃を受けたところと特定されている爆発原点が、実際の場所から数百メートル離れている事実を確認した」と明らかにした。検証委は「民軍合同調査団も認めた‘TOD観測方位角離隔度分析’の結果、このように確認された」と話した。‘TOD観測方位角離隔度分析’は合調団が公開した天安艦を撮影した唯一のTODの方位角を基準として爆発原点と艦尾沈没海点を代入し、座標を検証する方式だ。検証委の発表によれば、爆発原点は現在の座標から北西側に少なくとも400メートル程度、移されなければならない。

検証委は「TOD哨所を基準として爆発原点が位置している方位角が、すでに公開されているTOD動画の方位角と矛盾するという点を発見し精密分析した」として「その結果、現在の爆発原点が艦尾、艦首分離以後の天安艦位置に該当するという事実を確認した」と明らかにした。検証委の分析結果によれば、TOD哨所を角頂点に置き、艦尾沈没海点-TOD哨所-爆発原点を連結した時、挟角が2.8度に過ぎないが、TOD動画の方位角偏差を代入すれば6~8度程度に広がらなければならないということが分かる。したがって爆発原点は艦尾、艦首が分離する以前の海域、すなわち北西側に少なくとも4百メーター程度さらに移動させなければならないという結論が出てくる。

←TOD方位角を代入した主要場所観測線。TOD哨所座標(北緯37度57分11秒-東経124度37分35秒),艦尾沈没海点(北緯37度55分40度-東経124度36分6秒),現在の爆発原点(北緯37度55分45度-東経124度36分2秒),訂正爆発原点(艦尾沈没海点のTOD観測線Aと7.5度離隔したところを表している。 検証委 提供

合調団も先月29日、公開説明会で検証委の‘TOD観測方位角離隔度’分析方式に対し公式的と認定し、方位角離隔度が7.5度であることを確認したと明らかにした経緯がある。検証委は「合調団が数回にわたり該当TODの方位角誤差や機械欠陥がないことを確認した」とし「ただし、検証委がTOD哨所の位置を間違って代入したと主張したが、無意味な誤差であることが確認され、合調団が提供した正確な位置を代入した後にも同じ結果が導き出された」と明らかにした。実際に合調団で発表した爆発原点座標を艦尾沈没海点-TOD警戒所-爆発原点と連結した時、挟角は3度にも至らないことだ明らかになった。

合調団が魚雷残骸を回収した場所と密接な関連がある爆発原点が変わりながら、爆発原点下にある海底噴火口と魚雷残骸回収場所に対する論難も拡大するものと見られる。検証委は「爆発原点が違ったとすれば、魚雷残骸捜索と除去の全過程が科学的説明の土台を失うことになる」と主張した。合調団は魚雷除去当時、魚雷が爆発する時その残骸物は爆発付近の海底に打ち込まれることになると判断し、爆発原点周辺を集中捜索した。特に爆発原点付近30~40メートル付近にあるという非常に具体的な分析情報を捜索チームに通知し、合調団が指定した場所から‘決定的証拠物’である魚雷推進体を回収した。

検証委は 「2ヶの魚雷残骸が爆発原点から数百メートルも離れたところから回収された奇跡を(合調団は)説明しなければならない」として「大きさと体積が顕著に異なり、引き揚げされるまでの移動時間もそれぞれ異なる魚雷モーター、魚雷推進後部、ガスタービン、艦尾がほとんど同じところから発見されたことが果たして科学的に可能なことなのかを解明しなければならない」と主張した。

←TODに撮影された天安艦は事件発生後、潮流に乗り南東進した。爆発原点-艦尾沈没海点間の観測方位角離隔度は7.5度だ。したがって爆発原点が黄色観測線間に存在しえない。爆発原点は‘2’から‘3’に訂正されなければならない。 検証委 提供

検証委はまた 「合調団が明らかにした爆発原点の下には噴火口も存在しないと判断する」とし「もし合調団が噴火口を確認したとすれば、該当資料を公開しなさい」と要求した。国会天安艦特別委議員が活動過程で測深機などを動員し水中探査を進行したが、爆発原点を中心に半径300メートル海域には噴火口を発見できなかった。

天安艦が北韓魚雷攻撃を受け沈没したという合調団調査結果は‘水柱陳述’の意味わい曲、スクリュー損傷隠蔽、魚雷設計図真贋論難、魚雷腐食期間論難、吸着物質分析結果翻意に続き、爆発原点まで間違っていたことが明らかになり、信頼度に致命的な影響を受けることになった。 イ・チュンシン記者 cslee@hani.co.kr

←はえ縄漁船が魚雷推進体を除去した海域と明らかにした現在の爆発原点と、訂正された爆発原点は少なくとも400メートル以上 離れている。検証委 提供



原文: https://www.hani.co.kr/arti/ISSUE/72/431284.html 訳J.S