原文入力:2010-07-19午後09:25:44(998字)
一部では‘実効性疑問’指摘
チョン・インファン記者
ソウル市教育庁は来る2学期から、ソウル市内すべての幼稚園と小・中・高校で体罰を全面禁止すると19日 電撃発表した。
市教育庁はこの日午後、資料を出して「最近教師の体罰によって生徒たちの人権が大きく侵害を受けており、これによる生徒と父母などの心配と憂慮が大きくなっていることから2学期からすべての幼稚園、小・中・高校で体罰を全面禁止することにした」とし「学生体罰規定を運用している学校では関連規定を直ちに廃止するなど学校生活規定を制・改定することになる」と明らかにした。
市教育庁関係者は「現在も体罰は原則的に禁止するというのが市教育庁の方針だったが、一部学校で別途規則を用意し体罰を許容してきた」とし「8月中に(毎学期初め一線学校に送る)‘生徒生活指導計画’を通じ、2学期からは体罰を許容する学校別規定を全面廃止することになる」と話した。この関係者は続けて「これを破り体罰を行えば特別奨学や監査等を通じて適切な措置を取るだろう」と付け加えた。
だが、教育界で長期にわたる論難を繰り広げてきた体罰問題に対し何の世論収斂過程もなしに市教育庁がこの日突然‘全面禁止する’と明らかにしても、実効性に疑問を提起する声も出てきている。
キム・ドンソク韓国教員団体総連合会スポークスマンは 「体罰問題は(クァク・ノヒョン教育長が推進中の)生徒人権条例案でも論難の大きな懸案」として「教員団体の意見も取りまとめずに突然体罰を全面禁止するとして出たことは納得し難い形態」と話した。
ホン・インギ良い教師運動政策委員長は「公開的な席で体罰をしてはならず、一定の基準により第三者の参観の下で体罰をしなければならないなどの内容を入れた教育科学技術部の体罰関連指針さえまともに守られていないのが現実」として「体罰を全面禁止するためには履行過程の混乱を減らすための装置準備が先行すべきなのに、突然体罰を全面禁止すれば学校現場の混乱を呼び起こすほかはないだろう」と指摘した。
チョン・インファン記者 inhwan@hani.co.kr
原文: 訳J.S