本文に移動

クォン・サンウ‘便宜捜査’論難

登録:2010-07-17 11:15

原文入力:2010-07-16午後10:06:08(1292字)
警察車 ぶつかり逃走、二日後出頭にかかわらず略式起訴
‘公務執行妨害’‘飲酒運転 回避目的’風聞
検察 "破損少なく飲酒の証拠見つからず…措置適当"

ノ・ヒョンウン記者

←クォン・サンウ事件の再構成

検察が運転中にパトカーに突っ込み逃げた映画俳優クォン・サンウ(34)氏を去る13日500万ウォンで略式起訴したことを巡り‘風聞’が多い。クォン氏はパトカーに突っ込み追跡を避けて逃走し、公務執行妨害と公用物損壊罪の適用が可能だが、捜査当局が便宜を図ったのではないかということだ。もちろん検察の説明は違う。

■パトカーに衝突し逃走したのに略式起訴?
クォン氏は先月12日明け方2時55分頃、ソウル、清潭洞でキャデラック乗用車を運転し不法に左折した後、後から追ってきたパトカーを避け逃走し、駐車していた乗用車とパトカーに相次ぎぶつかった。クォン氏は続けて警察を避け逃走し、今度は付近の結婚式場の花壇に突っ込んだ後、車を捨てて逃げ、二日後になって警察の調査を受けた。

この事故の処理を巡り、警察内部でも問題が提起されている。ある警察関係者は「こういう場合、手配犯人または、盗難車両である可能性が高いので、最後まで追跡することが普通」と話した。実際に昨年6月ソウル中央地裁法院刑事合議24部(裁判長 チョ・ハンチャン)は飲酒運転取り締まりを避け逃走して、パトカーに突っ込み警察官に全治2週診断の傷害を負わせたキム・某(36)氏に懲役1年6月、執行猶予2年を宣告することもした。裁判所関係者は「警察の追跡を知って逃げたとすれば公務執行妨害罪が成立する」と話した。

しかし検察関係者は「今回の事故は後を追ってきたパトカーのバンパーを引っかいた程度で軽微な水準だった」とし 「単純接触事故として把握し略式起訴した」と話した。万一、人が負傷したとすれば特定犯罪加重処罰法が適用され正式起訴が可能だったが、単純接触事故後に‘当て逃げ’したことを起訴するのはむしろ公平に合わないという説明だ。

■飲酒運転調査はなぜしなかったのか?
クォン氏が二日間、出席しなかったのはひょっとして飲酒をしたためではないか? 検察関係者は「当時クォン氏が友人宅で一緒にワールドカップ競技を観戦しての帰り道であり、飲酒の証拠は探せなかった」と話した。検察はまた「クォン氏が事故翌日に自身が出演した映画発表会があり、調査を翌日に先送りしたこと」といった。それでクォン氏には‘事故後未処置’疑惑だけが適用された。

これに対し、ある検察出身弁護士は「警察段階の初動捜査で飲酒運転、対人被害などの調査がきちんとなされなかった」として「公人が公権力を軽視した事故であり、正式起訴を通じて警戒心を呼び覚ますことが適当だ」と話した。 ノ・ヒョンウン記者 goloke@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/430718.html 訳J.S