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"アン・サンス 当選" 発表の瞬間 親李明博系議員ら 一斉に安堵

登録:2010-07-15 09:28

原文入力:2010-07-14午後10:07:21(1755字)
アン・サンス ハンナラ新代表 当選
ハンナラ党 全党大会‘刷新’の代わりに‘管理型代表’選んだ
4大河川など大統領府と息を合わせることに注力する模様
派閥葛藤 難題…‘6・2民心逆行’批判 出る

←ハンナラ党全党大会で選出されたアン・サンス新代表最高委員(中央)と最高委員たちが14日午後、ソウル、蚕室体育館で開かれた全党大会で当選が確定した後、手を取り合い党員たちの歓呼に応えている。 左側からチョン・ドゥオン、ナ・ギョンウォン最高委員、アン代表、ソ・ビョンス、ホン・ジュンピョ最高委員。 パク・ジョンシク記者 anaki@hani.co.kr

異変は起きなかった。ハンナラ党は‘変化’より‘安定’を選択した。14日、全党大会でアン・サンス候補(64・京畿儀旺・果川)が任期2年の党代表に選ばれたことに込められた主な意味だ。6・2地方選挙以後、与党がすみに押しやられる状況で代議員たちが党の果敢な変化よりは安定した政局運営を選択したということだ。

アン・サンス新任党代表はひたすら和合と安定を前面に出した。この日の候補者政見発表でも「親イも親パクも一つにまとまって李明博政府を守らなければならない」とし「李明博政府の成功なしには2012年政権再創出は不可能だ」と話した。李明博政府の執権後半期をむかえ、大統領府と呼吸を合わせることに注力するという話だ。アン代表は大統領府の政策と基調を忠実に貫徹することに注力するものと見られる。

結果が発表されるや、彼を助けた親イ直系議員たちは安堵のため息をついた。。首都圏の親イ直系のある初当選議員は「不安だったが幸いな結果が出た。これで執権後半期の安定的な党と大統領府との関係が可能になった」と話した。 7・28補欠選に出馬したイ・ジェオ前国民権益委員長が院内に再進入すれば政局をもう少し元気良くリードしてくれると親イ系は期待している。

だが、‘アン・サンス代表体制’の将来は容易でない。何より6・2地方選挙で表出された民心を与党がきちんと受け入れなかったという批判を受ける素地がある。アン・サンス代表は地方選挙直前まで院内代表を引き受け、与党の強硬な政局対応を主導した人物だ。しかも地方選挙敗北後、チョン・モンジュン代表など指導部が総辞職し非常対策委まで設けた状況だ。初当選議員らが一つになって‘初当選刷新会’まで作り、党の徹底した刷新を注文したのは直近のできごとだった。全党大会の公式スローガンも‘変化! 和合! 疎通!’だった。親パク系のある議員は「地方選挙で現れた民心をきちんと受け入れることが出来なかった結果だ。アン代表が大統領府の要求を一方的に執行しようとするのではないかが憂慮される」と話した。アン代表は直ちに2週間先に迫った7・28補欠選の試験台に立つことになる。

アン代表には親イ・親パク派閥葛藤という難題も待ち構えている。時間が経つにつれ派閥間葛藤の谷は深くなる可能性が高い。アン代表がこの日の政見発表で「派閥ではなく人物優先の公認に政治生命を賭ける」と話した。だが、親イ系の組織的支援に力づけられ当選した立場であり、身動きの幅は広くなく見える。刷新の声を叫んだ初・再選議員たちも声をより一層大きくするものと見られる。

1987年‘パク・ジョンチョル君拷問致死事件’の主任検事であったアン代表は15代国会に入城した以降連続4選を果たした。昨年7月、ハンナラ党院内代表として言論関係法を強行処理するなど、与党内強硬派に挙げられる。当時、野党との交渉は無意味だとし、与党議員らを動員し国会議長席周辺を奇襲占拠することもした。このような対野党強硬態度を維持する場合、与野党関係もやはり順調でないと予想される。また、いわゆる奉恩寺住職ミョンジン僧侶に対する外圧波紋の当事者であった点等により、それに対する市民社会の視線もやはり厳しい。 アン・チャンヒョン記者 blue@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/430373.html 訳J.S