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法廷に立った尹前大統領の妻「本籍は楊平郡江上面」…公訴事実すべて否認

登録:2025-09-25 08:20 修正:2025-09-25 09:37
資本市場法違反などの疑いで拘束起訴された尹錫悦前大統領の妻のキム・ゴンヒ女史が24日午後、ソウル瑞草区のソウル中央地裁で行われた初公判に出廷し、席に座る前に頭を下げている=写真共同取材団//ハンギョレ新聞社

 各種不正容疑で拘束起訴された尹前大統領夫人のキム・ゴンヒ女史が24日、被告人として初の刑事裁判の法廷に立った。キム女史は自身の容疑を全面否認した。

 キム女史の初公判が行われたソウル中央地裁311号中法廷。ソウル中央地裁刑事27部のウ・インソン裁判長が「被告人に入廷するよう言ってください」と言うと、黒いスーツに黒縁メガネをかけて髪を結んだキム女史が、両手を合わせてマスクをして刑務官とともに法廷に入ってきた。カメラのフラッシュが騒々しくたかれた。裁判所は今回の事件が国民的関心事案であることを考慮し、開廷前の撮影を認めた。上着の左の襟につけられた、収容番号「4398」と書かれた白いバッジがひときわ目を引いた。キム女史は傍聴席に向かって少し頭を下げてから被告人席に座った。写真記者たちが全員出て行った後、公判が始まり、裁判長はキム女史を立たせて冒頭手続をおこなった。裁判長が生年月日を確認してから「現在の職業は、なしで間違いないですか」と尋ねると、キム女史は「はい、無職です」と答えた。裁判長が確認した「江上面屏山里(カンサンミョン・ピョンサンリ)」も登録基準地(本籍)で間違いないと答えた。尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権の発足後にソウル楊平(ヤンピョン)高速道路の終点となったまさにその場所、京畿道楊平郡江上面が冒頭手続の過程で登場したのだ。裁判長に「国民参加裁判を望みますか」と問われると、キム女史は「いいえ」と答えた。

 キム女史の隣には弁護士のチェ・ミョンソン、チェ・ジウ、ユ・ジョンファ氏らが座り、向かいにはミン・ジュンギ特別検察官チームのキム・ヒョングン特別検事補やハン・ムンヒョク部長検事ら捜査検事が布陣した。特検が公訴事実の要旨を陳述すると、キム女史の弁護団は「公訴事実をすべて否認する」と述べた。弁護人はドイツモーターズ株価操作容疑について、特検の主張は「針小棒大」だと述べた。「政治ブローカー」のミョン・テギュン氏から渡された世論調査の結果については、「ミョン・テギュンが個人的な目的で実施した世論調査だった」として、「キム・ヨンソン前議員の公認に介入した事実はなおさらない」と述べた。グラフのネックレス、シャネルのバッグなどの金品を旧統一教会から受け取った容疑については、「シャネルのバッグなどの物を受け取った事実はまったくない」と主張した。

 キム女史側は事件記録の閲覧謄写が行われていないとして、裁判の準備時間がさらに必要だと主張したが、特検は株価操作とミョン・テギュン氏に関連する事件は直ちに閲覧謄写が可能であり、旧統一教会による金品供与事件も来週月曜日には可能だとして、迅速な裁判進行を求めた。特検側は「共犯者の判決が確定した資本市場法事件(ドイツモーターズ株価操作)をまず審理し、政治資金法違反(ミョン・テギュン事件)、特定犯罪加重処罰法の斡旋収賄容疑(コンジン法師事件)を審理すれば、迅速に裁判を進めることができるだろう」と述べた。特検側が発言する際、キム女史は前髪をかきあげながら弁護人とともに書類を読み込んでいた。

 裁判所は、26日に公判整理手続きをおこなって今後の証人尋問の日程を確定すると述べた。本格的な裁判は来月15日から週2回ずつ行われる。この日の公判は、開廷から約40分後の午後2時50分に終了した。キム女史は法廷を出ていく判事たちに向かって身をかがめて会釈し、閉廷後も1分ほど弁護団と言葉を交わしてから、刑務官とともに法廷を後にした。

イ・ナヨン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/1220532.html韓国語原文入力:2025-09-24 18:12
訳D.K

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