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将校家族など浸透用高速短艇に乗り観光 明らかに

登録:2010-07-06 11:10

原文入力:2010-07-05午後11:44:58(1497字)
軍部隊 非協力で正確な事故原因 明らかにできず
"捜査機関で調査…責任者 厳重問責する"

←軍将校らが渡河・浸透用高速短艇に家族らを乗せ観光に出かけ、転覆事故を起こし、これを隠そうとしていたことが明らかになった。今回転覆した高速短艇と類似した高速短艇の姿. ハンギョレ資料写真

泰安沖 軍用ボート 転覆…将校家族など15人 重軽傷

国防部傘下の特殊部隊が浸透用高速短艇に将校家族らを乗せ観光に出かけ、暗礁と衝突し搭乗客15人が大挙 重軽傷を負った事実が遅れて明らかになった。当初こういう事実を明らかにしなかった国防部は、言論が報道するや遅れてこれを認め関係者を厳重問責すると明らかにした。

去る3日夕7時45分頃、忠南泰安郡、所遠面の茅項港200m沖合で国防部傘下の国軍情報司令部諜報部隊であるUDU所属3t級高速短艇(RIB)が岩に衝突し座礁した。この事故で高速短艇に乗っていたリュ・某(40)氏一家4人とパク・某(52)氏一家3人、チョン・某(55)氏夫妻など防衛事業庁・国軍情報司令部などに勤めるソウル B高同窓出身の海軍・空軍将校および家族など15人が重軽傷を負い瑞山中央病院と新村セブランス病院、大田建陽大病院などで治療を受けている。 リュ氏の夫人イ・某(38)氏は過多出血で危篤状態で、負傷者の中には泰安郡住民キム・某(54)氏など民間人2人が含まれている。

事故がおきるや泰安海上警察は漁船2隻とゴムボートなどを動員しケガ人救助をする一方、事故経緯調査を始めたが 部隊側が協力せず事故がおきて3日が過ぎても正確な事故原因などを明らかにできずにいる。

負傷者救助に出た住民たちは「海上警察から釣り船が転覆し救助に行かなければならないという連絡を受け、出港し現場に行ってみると多くの人が血を流したまま岩などに横たわっており、一部は意識がなかった」とし「霧が濃く周辺をよく見ることができなかったが釣り道具は見あたらず、つぶれた黒いボートが岩の上に揚げられていた」と明らかにした。

事故隠蔽疑惑も提起された。匿名を要求したある住民は「最初の救助当時、軍人と見える人々が白い布に覆われた担架2ヶをボートに移し載せて急いで現場を離れた」と話した。海上警察も国防部が明らかにした搭乗人員15人より2人少ない13人を救助し、事故翌日の4日に調査のため事故現場に行った当時、ボートなどはなかったと明らかにした。

海上警察は「霧が濃く、事故ボートを正確に見られず、ケガ人らが身分などを明らかにしなかった」と隠蔽疑惑に対し弁明した後「ケガ人らの症状が首骨骨折および肺鐘、脳震盪などの点から推測しボートが高速で岩に衝突したものと推定される」と明らかにした。

国防部は事件発生2日後の5日午前、この事件と関連してブリーフィングを開き渡河・浸透用高速短艇が私的に使われた経緯を調査し、責任者を厳重問責する方針だと明らかにした。国防部関係者は「休暇中の現役将校と退役者などが高校同窓会を兼ねて家族を伴い(事故現場)近隣の特殊部隊休養地に立ち寄り(高速短艇に)搭乗したものと見ている」とし「捜査機関で調査しており、結果により厳重に措置するだろう」と話した。
大田/ソン・インゴル記者、クォン・ヒョクチョル記者 igsong@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/428932.html 訳J.S