原文入力:2010-07-04午後09:19:29(1883字)
南漢江 驪州 防水 撤去…工業用水 流出‘非常事態’
洛東江 亀尾工事現場では夜まで15時間作業 催促
"工事を進行すればするほど戻すことが難しくなる"
イユ・ジュヒョン記者,イ・ジョンヨン記者
←3日午後、京畿道、驪州郡、陵西面、南漢江驪州堰工事現場で工事関係者たちが驪州一帯の工場に工業用水供給のため堤防を築いている。この堤防は梅雨を控え仮防水を撤去し浚渫作業で底が低くなった側へ川の水が流れハイニックス取水場などが用水確保に困難をきたすや水路の流れを変えるためのものだ。工場取水場では水をより簡単に取水できるよう急遽、臨時水溜り(小さな写真)を作った。川の向い側には底から汲み出した浚渫土が緑色のネットに覆われ高さ20mまで積まれている。驪州/キム・ミョンジン記者 littleprince@hani.co.kr
こちらでは、‘戦いながら建設しよう’という60・70年代スローガンが復活していた。
3日‘南漢江再生事業’が繰り広げられている驪州郡、陵西面の驪州堰工事現場。数十台のダンプトラックが蟻のように休みなしに土を積み出し、川の中間に1kmほどの狭く長い堤防を積んでいた。この堤防を積むのは4大河川本工事とは関係なく工事により惹起された‘副作用’を解決するための追加作業だ。先月末に始まったが夜12時まで作業を強行し、ほとんど格好ができた。工事現場の人々は「とにかく装備さえ大量に投じれば出来ないことはない」と話す。
突然、堤防工事が始まったのは梅雨を控えて洪水被害を防ごうと、仮防水(堰工事を行うために臨時に水を閉じ込めておくための構造物)を撤去する過程から始まった。仮防水を片づけ始めると川上水位が下がり始め、近隣で工業用水を吸い上げていたハイニックス・OBビール会社は取水に困難をきたした。嘆願が入ってくるや、施工者が川の中間に堤防を積み取水場側に水が流れるように措置を取ったのだ。去る1日にはこれと関連して国土海洋部・施工社関係者たちが集まり対策会議を開きもした。ハイニックス側は危急状況に備え水位を引き上げる2段取水装置を設置した。
パク・チャングン関東大教授(土木工学科)は「洪水になるかと思い寸刻を争って仮防水を撤去しようとしたが、撤去作業に没頭したために、その後には周辺でどんなことが起きるか予測できなかったため」と話した。
洛東江流域の亀尾市、海平面、月谷里の亀尾堰工事現場も非常事態となった。こちらでは本来、先月30日までに仮防水撤去を完了する予定だったが、まだ防水用鋼板(シートパイル)を全て抜くことができなかった。8基のクレーンを同時に動員し朝7時から夜10時まで一日15時間ずつ回したが、3日夜時点でも全体杭4000個中の900個が残った。施工業者は撤去締め切り期間を5日に遅らせ強行軍を行っている。
工事企業等は‘時間’と戦っているが、本来 李明博政府が戦っているのは‘民心’だ。6・2地方選挙で4大河川事業に反対する世論が確認されたのにも関わらず、現政権は構わずに強行している。雨季対応とは全く関連がないのに亀尾堰など洛東江一帯にはすでに水門まで作られた。梅雨が過ぎた後には浚渫も再開する予定だ。工事を進行すれば進行するほど、戻すことはさらに難しくなる。撤去・復元費用がそれだけ増えるためだ。パク・チャングン教授は「李明博大統領は少しでもさらに工事を進展させれば、反対する声が力を得られなくなると考え、民心には耳を貸さずゴリ押ししている」と話した。民主党4大河川事業阻止特別委員会幹事を受け持っているキム・ジンエ議員は「ひとまずとり急ぎ浚渫土処理・仮防水撤去工事まで終えて、工事が出来ない雨季を利用して4大河川事業を再検討・再議論しなければならない」として「民主党も自ら代案を用意している」と話した。
だが、国土海洋部など政府各部署は来年度の4大河川事業に今年より11%(5398億ウォン)多い5兆4000億ウォンを編成してくれという予算要求書を企画財政部に出した。予算に含まれない水資源公社の3兆8000億ウォンを含めれば総額9兆2000億ウォンに達する。戦いは止めないようだ。亀尾驪州/イユ・ジュヒョン記者、イ・ジョンヨン記者edigna@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/428776.html 訳J.S