最大野党「共に民主党」から大統領選挙に出馬しているイ・ジェミョン候補の支持率が50%に迫っていることが、14日に発表された調査で分かった。与党「国民の力」のキム・ムンス候補は20%台半ば、改革新党のイ・ジュンソク候補は一桁台後半にとどまった。国家機関に対する有権者の信頼度は、検察が3.2点(10点満点)で最低だった。最高は憲法裁判所で、5.2点だった。
ハンギョレと韓国政党学会が世論調査専門機関STIに委託し、今月8日から11日にかけて全国の2775人の有権者に対して実施した「2025~26有権者パネル調査」で、イ・ジェミョン候補の支持率は49.3%を記録した。キム・ムンス候補は25.8%、イ・ジュンソク候補は9.1%だった。その他の候補は2.9%、「支持候補なし、よく分からない」は12.9%だった。
勝敗のカギを握る中道層では、イ・ジェミョン候補51.8%、キム・ムンス候補14.4%、イ・ジュンソク候補12.7%、その他の候補3.4%で、キム候補とイ候補の差は広がった。中道層内の浮動層(支持候補なし、よく分からない)は17.6%で、全体の平均より高かった。
政党支持率は共に民主党が44.1%、国民の力31.7%、改革新党6%、祖国革新党5.4%、進歩党1%だった。
機関の信頼度は、検察が3.2点で最低となった。それ以外では、裁判所と国会が3.8点、政府4.2点、中央選挙管理委員会4.7点、憲法裁判所5.2点など。
全国選挙に対する認識調査では、2024年の第22代総選挙の信頼指数が5.9点(10点満点)、2022年の第20代大統領選挙は5.8点だった。
民主主義認識調査では、「民主主義は他のどの制度より常によい」とする回答が76.9%で圧倒的だった。「状況によっては独裁がよい」とする回答は13.9%、「民主主義であろうが独裁であろうが関係ない」とする回答は3.9%だった。
両極化認識調査では、民主党と国民の力の支持層のいずれもが、自身の支持政党を好む感情より相手の政党を嫌う感情の方が強かった。民主党支持層では、民主党に対する感情温度が79.3点(100点満点)、イ候補に対する感情温度が82.6点となった一方、国民の力に対する感情温度は10.9点、キム・ムンス候補には17.4点だった。国民の力の支持層の感情温度は、国民の力に対して61点、キム・ムンス候補に対して62.3点だった一方、民主党に対しては12.2点、イ・ジェミョン候補に対しては9.5点だった。
■2025~26有権者パネル調査
調査依頼:ハンギョレ・韓国政党学会、調査機関:(株)STI、調査日時:5月8~11日、調査対象:全国の18歳以上の2775人の男女、調査方法:インターネット調査(97.8%)と有無線電話面接調査(無線1.5%、有線0.7%)を並行、被調査者の選定方法:研究機関構築パネル(有無線RDDおよび電気通信事業者加入者パネル活用募集4864人)、回答率:59.3%、95%の信頼水準で標本誤差±1.9ポイント、詳しい内容は中央選挙世論調査審議委員会のウェブサイト参照