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キム・ジョンウン 核心党職に上がれば事実上‘後継公式化’

登録:2010-06-28 09:11

原文入力:2010-06-27午後09:54:56(1493字)
側近に主要党職任せた後 2012年に登場する可能性も
金正日と‘共同政権 権力体制’移行手順 踏む

ソン・ウォンジェ記者

←金正日の3番目子息 キム・ジョンウン

北 労働党 代表者会の意味
北韓が今年9月上旬に招集する‘労働党代表者会’の最大関心事は金正日国防委員長の3番目の子息キム・ジョンウンが労働党の核心党職に進出するか否かだ。

ひとまず労働党政治局は今回の党代表者会を公告する決定文で、会議開催理由を‘党最高指導機関選挙のため’と明示した。‘労働党最高指導機関’は5年ごとに開かれることになっている党大会だが、党大会が開かれない時は党大会が選出した党中央委員会が引き受ける。党中央委傘下には政治局と秘書局などの機関があり、党中央委と同級機関として党中央軍事委員会と党中央検査委員会がある。要するに44年ぶりに開く党代表者会でこれら党核心機関の成員を新しく選ぶということだ。

キム・ジョンウンが今回の党代表者会で政治局委員と秘書、中央軍事委員などの主要職責を引き受けることになるならば、これは北側が‘3世後継体制’を国内外に公式化することを意味する。金正日委員長も1974年2月党中央委全員会議で党中央委政治委(現政治局)委員として非公開選任され‘後継者’に内定したが、後継者地位が公式化した契機は政治局常務委員と秘書局秘書、中央軍事委委員として公開選出された6次党大会であった。

←北韓労働党 歴代党大会および党代表者会 開催現況

チョン・ソンジャン世宗研究所首席研究委員は27日「キム・ジョンウンがこういう党の核心職責に任命されれば、これを契機にキム・ジョンウンが金正日よりパワーエリートらにより大きな影響力を持った‘キム・ジョンウン・金正日共同政権’に北韓権力体制が移行する大きな変化が発生することになるだろう」と見通した。チョン首席研究委員は「北韓は天安艦事態以後、対外関係が逆に悪化し党大会ではなく党代表者会を招集することに決めたようだ」とし「キム・ジョンウンの党職選出と共にチャン・ソンテク党行政部長とキム・ジョンガク軍総政治局第1部局長など側近勢力も各々政治局委員と中央軍事委委員に選出されるなど、キム・ジョンウンの党内基盤が拡大するだろう」と付け加えた。

だが、今回の党代表者会で直ちにキム・ジョンウンの後継者地位公式化まで進むことは難しいという観測もある。それよりはキム・ジョンウンの側近勢力を主要党職に大挙布陣させ、以後2012年頃に予想される後継体制の公式スタートを準備しようとすることもありうるという分析だ。キム・ジョンウンは後継構図構築のためには軍部に劣らず広範囲な対民間接触手段を持つ党組織の活用が重要だという認識が強いと知らされた。そのような彼が父親の後継地位公式化がなされた党大会より格が落ちる党代表者会を通じて後継者として全面登場しようとするかは疑問という指摘も出ている。チョン・ヒョンジュン統一研究院先任研究委員は「金正日委員長の健康が一層悪化しており、現在ではキム・ジョンウンが党職位を直接引き受け後継地位を公式化する可能性がやや高く見えるが、ひとまず側近らで先に党組織を掌握しようとする可能性も排除できない」と話した。

ソン・ウォンジェ記者 wonje@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/427721.html 訳J.S