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「現在の70歳は約10年前の65歳と健康・機能状態がほぼ同じ水準」=韓国

登録:2025-03-19 06:50 修正:2025-03-19 07:46
ゲッティイメージズバンクより//ハンギョレ新聞社

 韓国で高齢者年齢の引き上げをめぐる議論が本格的に始まった中、保健医学的観点から現在の70歳は約10年前の65歳(高齢者年齢基準)と健康状態が同等だという主張が出た。

 亜洲大学医療院老人保健研究センターのイ・ユンファン教授(予防医学教室)は18日、保健福祉部が開いた第3回高齢者年齢専門家懇談会で「健康と機能状態などを考えると、現在の70歳は過去の65歳とほぼ同じ水準」だと述べた。

 イ教授は「ヘルシーエイジング」(Healthy aging)の概念を使い、保健医学的観点からの高齢者の年齢について説明した。ヘルシーエイジングとは、病気にならず健康に過ごす期間を指す「健康寿命」(Healthy Life Expectancy)に身体機能状態を反映した概念だ。

 2023年と2011年のヘルシーエイジング指数を比較した結果、12年間で平均指数が1点増えたことが分かった。2011年当時の65歳のヘルシーエイジング指数(10.88)と同じ水準の年齢帯は、2023年基準で72歳(10.81)と分析された。ヘルシーエイジング指数(0〜15点)は慢性疾患の個数、重症障害と軽症障害、メンタルヘルスなどの項目で評価され、点数が高いほど健康と言える。2023年と2011年の身体機能障害率を見ると、高齢者の重症障害率は65〜69歳の場合4.2%から2.4%に、70〜74歳は4.9%から4.4%に減った。重症障害率は70歳までは12年前よりも低いことが分かった。

 イ教授は高齢層に進入している第1次ベビーブーム世代(1955〜1964年生まれ)が産業化世代(1945〜1954年生まれ)より糖尿病、高血圧など慢性疾患の有病率が減り、医療費の支出も減少していると説明した。健康寿命が2020年基準で平均72.5歳で、高齢者が考える高齢者の年齢基準が71.6歳(2023年度高齢者実態調査)である点も取り上げた。

 さらに「高齢層の健康改善と勤労期間延長のための政策対応方向」をテーマに発表を行った韓国開発研究院(KDI)のクォン・ジョンヒョン研究委員は、「韓国は圧縮的な経済成長の過程で生活環境、所得水準および教育水準の変化が大きく、これにともなう人口集団ごとの健康格差が存在することが分かった」とし、「高齢者年齢の調整において高齢集団内の異質性に対する考慮が必要だ」と強調した。

 また、クォン研究委員は勤労・事業所得を反映して国民年金受給額を削る減額制度について、「高齢層の勤労誘引、特に高所得高齢層の勤労誘引を妨げうる制度であり、高齢層の勤労期間延長を根幹とする高齢者年齢の調整に背馳する」とし、「廃止または超過所得月額基準の上方修正などを考慮する必要がある」と指摘した。

ソン・ジミン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/health/1187596.html韓国語原文入力:2025-03-18 17:40
訳H.J

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